営農情報

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麦 雑草対策を徹底しましょう (2025年12月3日作成)

 麦畑の雑草被害が増えています。
 播種後の土壌処理は適切に、確実に実施できていますか?
 また、後発してきた雑草を適期に防除できていますか?
 除草がうまくできていなかったら、原因を点検して防除を見直してみましょう。

播種後土壌処理に失敗する原因は・・・

(1)処理後に大雨が降った、(2)無理な耕耘で砕土が粗く、整地が悪かった、(3)麦播きを優先し過ぎて散布が遅れ、雑草が出芽し始めていた、(4)ほ場が乾き過ぎていた、(5)散布の水量が不足していた、(6)散布が不均一だった、等が考えられます。

上手な播種後土壌処理

(1)降雨予報をこまめにチェックし散布作業を判断する、(2)整地は浅く、丁寧に行う、(3)播種後はできるだけ早く散布する、(4)乳剤等は所定の水量で散布圧、散布高を調整し、均一散布を心掛けること、がポイントです。
なお、水利用が不便なほ場では、粒剤や細粒剤を利用しましょう。専用の散布装置で均一な播種同時処理ができ、効果も高く効率的に雑草防除が可能です。

生育期処理に失敗する原因は・・・

(1)雑草に気が付かず散布適期を過ぎていた、(2)発生している雑草に効果のある除草剤を使っていなかった、(3)均一な散布ができていなかった、(4)麦の生育が悪く春先になってもほ場が麦で埋まらず地面が見えていた、等が考えられます。

上手な雑草の生育処理

(1)麦播種から一月過ぎたらほ場を良く観察して、冬の雑草は小さくても葉の枚数は進むことに注意する、(2)雑草の種類を見分けて、効果の高い剤を選択する、(3)薬剤が雑草にきちんとかかるよう丁寧な散布を行う、(4)排水対策等麦作りの基本技術を励行すること、です。
特に、前年雑草の多かったほ場は土壌中に雑草種子が大量に貯まっているため、春先まで発生が続くので、体系処理は必須です。

生育期に有効な除草剤

イネ科雑草
雑草名 麦への主な影響 有効な生育期処理剤 幼植物
スズメノテッポウ※ 肥料の収奪
生育阻害による減収
ハーモニーDF
(抵抗性発生個体には
 効果がないので注意)
カラスムギ、
ネズミムギ※※
倒伏の助長
麦への混入(カラスムギ)
有効剤なし
※有効な播種後土壌処理剤(リベレーターフロアブル、キックボクサー細粒剤F等)を必ず使用する。
※※有効な播種後土壌処理剤(リベレーターフロアブル等)で密度低下を図り、残草は手取りする。
広葉雑草
雑草名 麦への主な影響 有効な生育期処理剤 幼植物
コアカザ 麦の生育抑制
収穫作業の障害
ハーモニーDF
バサグラン液剤

ハルタデ

収穫作業の障害 ハーモニーDF
アクチノールB乳剤
バサグラン液剤
カラスノエンドウ
(カスマグサ)
倒伏の助長
収穫作業の障害
麦への混入
アクチノールB乳剤
MCPソーダ塩
バサグラン液剤

ヤエムグラ

倒伏の助長
収穫作業の阻害
エコパートフロアブル
アクチノールB乳剤
バサグラン液剤
☆以上、紹介した除草剤の使用方法については、必ずラベルを確認してください。

新たな雑草の侵入に注意

 県内麦作ほ場では、最近アメリカフウロの侵入が見られます。種子の生産量が非常に多く、繁殖力が旺盛なので、発生を確認したら幼植物のうちにバサグラン液剤等の広葉雑草に有効な茎葉処理剤で防除しましょう。