園芸

みかん

 温暖な気候が育てる、徳島の「みかん」。ハウス栽培・露地栽培・貯蔵を組み合わせることで、一年を通じて出荷しています。

出荷時期カレンダー

出荷最盛期
出荷時期

主な産地

 徳島のみかんの主な産地は、勝浦郡(勝浦町)、名東郡(佐那河内村)、阿南市、徳島市などです。

(出荷JA:JA東とくしま、JA徳島市、JA徳島県)

徳島のみかんの周年出荷
  • 露地みかん:9月下旬より出荷が始まり、「極早生(9月下旬~10月下旬)」→「早生(10月下旬~11月中旬)」→「普通(11月~12月)」と順に出荷されます。
  • ハウスみかん:秋冬にビニールハウスで加温し、4月下旬頃から出荷が始まります。温度・水分をコントロールしながら栽培するため、糖度が高く適度な酸味を持ったみかんです。
  • 貯蔵みかん:11~12月にかけて収穫した高糖系品種で、温度・湿度を管理した倉庫で数ヵ月間貯蔵されます。十分な甘みを備え、コクがあり程よい酸味が特徴の「徳島の貯蔵みかん」となり、2~3月を中心に出荷されます。
徳島市 阿南市 勝浦町 佐那河内村
徳島市 阿南市 勝浦町 佐那河内村
JA徳島市 JA東とくしま JA徳島県

トピックス

消費拡大の取り組み

 徳島県果実生産出荷安定協議会(事務局:JA全農とくしま)では、県内JAとの連携により、徳島のみかんの消費拡大に取り組んでいます。

豆知識

みかんの今昔

 柑橘(かんきつ)の原生地は、3000万年前のインド近辺とされており、中国では紀元前1000年頃に栽培されていたそうです。日本では「古事記」や「日本書紀」において、みかんの原型と思われる果実の記載があります。
 現在、一般に蜜柑(みかん)と呼ばれる「温州蜜柑(うんしゅうみかん)」の原産地は、日本の九州・八代海(やつしろかい)沿岸と言われています。江戸時代の後期から栽培がおこなわれ、明治時代には生産が増加しました。
 徳島県では、江戸時代に勝浦郡勝浦町で栽培が始まり、その後県内に普及しました。また、昭和50年(1975年)にはハウス栽培が本格的に開始されました。みかんの木は勝浦町の「町の木」に指定されています。