米穀

徳島のお米

 四国の東部・徳島県の温暖な気候と、徳島平野を流れる一級河川「吉野川」水系のもたらす豊かな水、そして生産者の稲作にかける情熱で、「徳島米(とくしままい)」は生産されています。
 JA全農とくしまでは、徳島米の魅力や、県内産地の生育状況などの情報をお伝えします。

徳島米の魅力

おいしいお米ができる4つの条件

 おいしいお米が出来る条件は、(1)水が豊かであること、(2)広くて平らな土地であること、(3)水はけのよい土であること、(4)日照時間が長いこと。
 徳島米はこれら4つの条件を満たした環境で、のびのびと育てられました。しかも真夏の8月初旬から新米の収穫・出荷が始まる、早期米の中でも特にめずらしいお米です。
 中心品種となる「コシヒカリ」「あきさかり」の他にも、「ハナエチゼン」「キヌヒカリ」「ヒノヒカリ」など、収穫期の異なる品種を展開しています。

お米

長い日照時間

広くて平らな土地

水はけのよい土

豊かな水

徳島米

オリジナルブランド米の販売

コシヒカリ

コシヒカリ

ご存じ、ブランド米の先駆けとなった有名品種です。味、つや、色、食感、すべてにファンが多く、徳島では収穫量の約半分を占めるようになりました。

あきさかり

あきさかり

平成28年より徳島県の奨励品種に。モチモチとした粘りと程よい甘みが特徴。「収穫の秋に、品種の魅力に満足し、さらに長く愛され繁栄すること」を願って命名されました。

キヌヒカリ

キヌヒカリ

名前の通り、炊きあがったご飯がつややかに光って食欲をそそるお米です。平成5年から生産を始め、コシヒカリ、あきさかりに次ぐ品種となっています。

徳島県奨励品種

 徳島県の奨励品種を紹介します。

品種名 来歴 採用年度 特性概要
ハナエチゼン 越南122号×フクヒカリ 平成3年 成熟期はコシヒカリより約10日早い早熟品種である。短稈で穂数が比較的多い。玄米は中粒で、食味はかなり良好である。
コシヒカリ 農林22号×農林1号 昭和37年 コメに適度な粘りやツヤがあり、良食味の代表品種である。稈がたわみやすく、倒伏しやすい。熟色良好、品質良好で収穫量も比較的高い。
キヌヒカリ (収2800×北陸100号)
F1×ナゴユタカ
平成5年 成熟期はコシヒカリほぼ同等である。稈長は短く、耐倒伏性はやや強い。心白粒の発生や穂発芽しやすい性質がある。玄米は良好で、食味は良い。
あきさかり 北陸159号(あわみのり)×越南173号 平成28年 キヌヒカリと比べて、高温による白未熟粒の発生が少なく、出穂期は4日程度、成熟期は6日程度遅い品種である。玄米の品質は優れており、食味はコシヒカリと同等で良い。
あきたこまち コシヒカリ×奥羽292号 平成16年 成熟期はコガネマサリよりわずかに遅い。稈長、穂長ともやや短いが穂数はやや多い。耐倒伏性はやや劣る。品質良好で、食味も優れている。
あわみのり 北陸132号×キヌヒカリ 平成9年 成熟期は日本晴より4日ほど早い品種である。稈長、穂長ともやや短いが穂長はやや多い。
日本晴 東海7号×幸風 昭和44年 普通期栽培に適し、短稈で倒伏に強く、穂数が確保しやすい。熟色良好で、玄米品質良好である。
ヒノヒカリ 黄金晴×コシヒカリ 平成9年 成熟期はキヌヒカリとほぼ同等である。玄米は中粒でキヌヒカリより心白が少なく、食味はキヌヒカリと同等以上の良食味である。
山田錦
(認定品種)
山田穂×短稈渡船 平成7年 極長稈で穂発芽しやすいが、豊潤な酒づくりに最も適している。
モチミノリ 喜寿糯×関東125号 平成5年 普通期栽培に適し、稈長が短く、強稈で耐倒伏性は強い。玄米は中粒で品質は良く、食味も良好で加工適正にも優れている。

地域団体商標

阿波山田錦(あわやまだにしき)

商標登録第5264987号(権利者:阿波市農業協同組合)
 酒造好適米(お酒づくりに適したお米)として、阿讃山脈から広がる南面斜面の温暖な気候の立地条件を生かし、粘土質で山沿いの水田(作付指定圃場)にて生産されています。
 JAあわ市では、平成7年(1995年)から品質を重視した「阿波山田錦」の本格的な栽培に取り組んでおり、JA全農とくしまを通して県内外の酒造会社との契約栽培をおこない、生産者とJAが一体となった安全・安心な酒米づくりを実践しています。

阿波山田錦