ゆず
さわやかで香り豊かな徳島のゆずは、厚い果皮とたっぷりの果肉と果汁が特徴です。露地栽培やハウス栽培を組み合わせ、年間を通じて出荷されており、生産量は高知県に次ぐ全国2位となっています。
出荷時期カレンダー
主な産地
徳島のゆずの主な産地は、那賀郡、勝浦郡などです。
選び方
果皮の傷が少なく、実に張りがあり、香りのよいものを選びましょう。
保存方法
ポリ袋に数個を入れて、空気を抜き、冷蔵庫で保存します。
調理方法
さわやかで穏やかな香りのゆずは、鍋物や和え物に加えることで料理がワンランクアップします。
果汁は、すし酢やポン酢に、またはちみつと混ぜて炭酸水やお湯で割ることで、ジュースとしてもお使いいただけます。
皮は、刻んでジャムやゆず味噌、料理の香りづけに使用できます。
ゆず湯
食用以外では、冬至の日(毎年12月22日頃)に「ゆず湯(ゆず風呂)」はいかがでしょうか。江戸時代から続く風習です。ゆずのさわやかな香りで、リラックス効果が期待できます。
トピックス
地理的表示(GI)登録産品「木頭ゆず(きとうゆず)」
登録番号:第42号(登録生産者団体:木頭ゆず振興協議会)。
「木頭ゆず」は、農林水産省の「地理的表示(GI)保護制度」にもとづき登録された徳島の農林水産物です。
木頭ゆずの産地である那賀町(なかちょう)の木頭は、徳島県の南西部に位置し、剣山(つるぎさん)の中腹にあるため面積のほとんどが森林です。山間部特有の昼夜間の気温差と、雨の多い気候のおかげで、香味の強い良質なゆずが育ちます。
約半世紀に渡るゆずの栽培で品質が認められ、風土や伝統が育んだ特色ある地域産品を保護する地域ブランドの証として、 平成29年(2017年)9月15日、徳島県では初となるGIの認定を受けました。その品質は海外でも高い評価を受けています。
徳島県産ゆずを使用した商品展開
県内産地のJAでは、ゆず果汁や、ゆず果汁を使用したポン酢・ジュースなどの加工品を販売しています。
豆知識
ゆずの歴史
柚子(ゆず)の原産地は、中国の長江(揚子江)上流といわれています。日本には、奈良~飛鳥時代に伝来し、当時は主に薬用として栽培されていたそうです。国内では1960年代から生産が拡大し、現在は高知県・徳島県を中心に全国各地で栽培されています。
ゆずは、世界の中でも日本の生産量・消費量が最大となっています。