園芸

ゆず

 さわやかで香り豊かな徳島の「ゆず」は、厚い果皮とたっぷりの果肉・果汁が特徴です。露地栽培とハウス栽培を組み合わせ、年間を通じて出荷されています。

出荷時期カレンダー

出荷最盛期
出荷時期

主な産地

 徳島のゆずの主な産地は、那賀郡(那賀町)、勝浦郡(上勝町、勝浦町)、名東郡(佐那河内村)などです。

 主に、那賀川や吉野川の上流域で栽培されています。

(出荷JA:JA徳島県、JA東とくしま、JA徳島市)

 4~6月頃のハウス栽培では、「青ゆず」としての出荷もあります。

阿南市 吉野川市 阿波市 美馬市 三好市 勝浦町 上勝町 佐那河内村 神山町 那賀町 つるぎ町 東みよし町
阿南市 吉野川市 阿波市 美馬市 三好市 勝浦町 上勝町 佐那河内村 神山町 那賀町 つるぎ町 東みよし町
JA徳島市 JA東とくしま JA徳島県

トピックス

地理的表示(GI)登録産品「木頭ゆず(きとうゆず)」

 平成29年(2017年)9月15日登録、登録番号第42号(登録生産者団体:木頭ゆず振興協議会)
 木頭ゆずの産地である那賀郡那賀町の木頭地区は、徳島県の南西部に位置し、剣山(つるぎさん)の中腹にあるため面積のほとんどが森林です。山間部特有の昼夜間の気温差と、雨の多い気候のおかげで、香味の強い良質なゆずが育ちます。
 約半世紀に渡るゆずの栽培で品質が認められ、風土や伝統が育んだ特色ある地域産品を保護する地域ブランドの証として、徳島県では初のGI登録産品となりました。その品質は海外でも高い評価を受けています。

消費拡大の取り組み

 徳島県農産物消費拡大協議会(事務局:JA全農とくしま)では、県内JAとの連携により、徳島のゆずの消費拡大に取り組んでいます。また、徳島県香酸かんきつ加工流通対策協議会(事務局:JA全農とくしま)では、徳島の香酸柑橘(すだち・ゆず・ゆこう)果汁の消費拡大に取り組んでいます。

豆知識

ゆずの今昔

 柚子(ゆず)の原産地は、中国の長江上流と言われています。
 日本には、奈良~飛鳥時代に伝来し、当時は主に薬用として栽培されていたそうです。国内では1960年代から生産が拡大し、現在は高知県・徳島県を中心に栽培されています。
 冬至(12月22日頃)に柚子湯に入る風習は、江戸時代に始まったと言われており、現在でも11月頃から「冬至ゆず」としての販売がおこなわれています。
 徳島県のゆずの生産量は、高知県、愛媛県に続く全国3位となっています(出典:農林水産省「特産果樹生産動態等調査」令和4年産収穫量)。