なのはな
芽吹きの香りほころぶおいしさ、春の風物詩、徳島の菜の花。独特のほろ苦さと香りは、春物食材として好評を博しています。
出荷時期カレンダー
主な産地
徳島の菜の花の主な産地は、徳島市、阿南市、小松島市、美馬市、名西郡などです。
温暖な気候の下、水田(稲作)の裏作作物として、県内で広く栽培されています。




選び方
なるべく花が咲いておらず、蕾がほころんでいない若いもの、葉や茎がシャキッとした新鮮なものを選びましょう。
花が咲いたものも食べられますが、香りが気になる場合は花だけを摘み取ります。
茎下の切り口をみて、茶色く変色した物や溶けているものは避けましょう。

保存方法
栄養価が高い反面、日持ちしにくいので早めに調理します。
乾燥を避け、湿らせた新聞紙等にくるんで袋に入れて冷蔵庫に入れ、茎を下にして立てて保存します。
冷凍保存する場合は、適量の塩を入れて素早く固めに下茹でしてから、すぐに冷水にくぐらせて冷まします。小分けにして冷凍し、使うときに自然解凍します。
調理方法
菜の花の天ぷらは、丸ごとの菜の花を堪能する定番です。
他にも、適量の塩で固めに下茹でしたものを、好みの濃さのめんつゆでおひたしにします。その際に茹で汁を取っておき、めんつゆと混ぜれば、菜の花の栄養と旨味成分を余さずいただけます。
また、水洗いした菜の花をお好みの大きさにザクザク刻んで、炒飯(チャーハン)に混ぜて炒めるのもおすすめです。新鮮な歯ざわりとほど良い苦みが炒め物の味を引き立てます。
お手軽簡単な「菜の花の卵とじスープ」レシピ動画はこちらから↓

トピックス
PR活動・ブランド強化の取り組み
芽吹きの香りほころぶおいしさ、菜の花など徳島の冬春野菜をPRするため、徳島県農産物消費拡大協議会(事務局:JA全農とくしま)が作成したポスターです。

豆知識
なのはなの歴史
食用の菜の花は、アブラナ(油菜)の花芽の総称です。アブラナの原産地は、西アジアから北ヨーロッパといわれています。日本には、弥生~奈良時代に伝わり、葉物野菜として栽培されていました。江戸時代には燃料(菜種油)としての利用が多くなりましたが、明治時代に改めて食用として普及しました。「菜の花や 月は東に 日は西に」(与謝蕪村)、独特のほろ苦さと香りがある菜の花は、春の風物詩として親しまれています。
世界では、中国、カナダ、インドなどで多く生産されています。