園芸

なると金時

 きめ細かく美しい外見と上質な甘みを兼ね揃えた、徳島県産ブランドのさつまいも「なると金時」。温暖で乾燥した瀬戸内式気候の中、水はけが良く通気性の良い砂地畑で、生産者の方々によって大切に育てられています。
 徳島県の甘藷(かんしょ)の生産量は、全国5位となっています。

出荷時期カレンダー

出荷最盛期
出荷時期

主な産地

 徳島のなると金時の主な産地は、鳴門市里浦町、大津町、大麻町、徳島市、板野郡です。

JA徳島市 JA板野郡 JA大津松茂 JA徳島北 JA里浦 JA徳島市 JA板野郡 JA大津松茂 JA徳島北 JA里浦
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選び方

 皮の色が鮮やかで、張りがあるものを選びましょう。
 また、傷や斑点が多いもの、ヒゲ根が多いものは避けましょう。

保存方法

 新聞紙に包み、風通しの良い冷暗所で保存します。

調理方法

 なると金時の素材そのものの味を楽しむには、焼き芋かふかし芋がおすすめです。甘藷の中でも、徳島のなると金時は栗のようなホクホクとした触感が特徴です。
 また、繊維が少なく煮崩れしにくいため、芋ごはんの他、天ぷらや煮物などのおかずとしても美味しくいただけます。

トピックス

地域団体商標「なると金時(なるときんとき)」

 商標登録第5043110号(権利者:全国農業協同組合連合会)
 「なると金時」は、温暖で降雨量の少ない瀬戸内式気候の徳島県鳴門市・徳島市・板野郡管内の砂地畑で栽培されたさつまいもです。栽培される土質は海砂で水はけも通気性も良いうえ数年に一度砂を補給し、海水に含まれるミネラルも吸収し、味のよいなると金時となっています。鮮やかな赤紅色をしており、栗のようなホクホク感と後味の良い甘さが特徴です。

PR活動・ブランド強化の取り組み

 徳島県全体の青果物の中でも、トップクラスの取扱量を誇る「なると金時」。この地位を維持し、ますます発展していくため、徳島県甘藷消費拡大協議会(事務局:JA全農とくしま)を中心に、県内JA、徳島県、各市場と協力して、消費宣伝に取り組んでいます。
 同協議会およびJA全農とくしまでは、10月13日の「さつまいもの日」の記念日などに合わせ、各消費地において試食宣伝・情報提供などのPR活動を展開しています。

豆知識

さつまいもの歴史

 さつまいも=甘藷(かんしょ)の原産地は、中南米といわれています。15世紀に探検家クリストファー・コロンブスがアメリカからスペインに持ち帰り、世界中に広まりました。日本には、17世紀の初めに琉球(沖縄)から伝来してきたとされており、江戸時代に蘭学者の青木昆陽(あおき・こんよう)が救荒作物として普及させた話は有名です。徳島県においても、江戸時代の後期には栽培がおこなわれていたようです。
 世界の生産量は、中国に続いて、マラウイ、ナイジェリア、タンザニアといったアフリカの諸国で多く生産されています。アフリカでは葉や茎も食用とされています。