園芸

にんじん

 寒い冬を越えて、春(3~5月)に収穫される徳島の「春にんじん」は、大型のトンネルハウスで育てられています。雨が当たらず、乾燥した状態で生育するため、徳島の春にんじんは「柔らかくて甘い」ことが特徴です。

出荷時期カレンダー

出荷最盛期
出荷時期

主な産地

 徳島の春にんじんの主な産地は、板野郡(藍住町、板野町、上板町)、阿南市、吉野川市、徳島市、名西郡(石井町)などです。

 特に、吉野川の北岸地域である板野郡で多く生産されています。徳島県は「春夏にんじん(4~7月)」において日本一の生産量を誇ります。

(出荷JA:JA徳島県、JA徳島市)

徳島市 阿南市 吉野川市 石井町 藍住町 板野町 上板町
徳島市 阿南市 吉野川市 石井町 藍住町 板野町 上板町
JA徳島市 JA東とくしま JA徳島県

トピックス

4月12日「徳島県にんじんの日」

 徳島県のにんじんを広くPRするため、徳島県にんじん振興協議会(事務局:JA全農とくしま)が制定した記念日です。春にんじんが4月を中心に出荷されることと、「4・1・2=よいにんじん」の語呂合わせからこの日が選ばれ、平成25年(2013年)2月に一般社団法人日本記念日協会により記念日に登録されました。

消費拡大の取り組み

 徳島県にんじん振興協議会では、「徳島県にんじんの日」を中心に、県内JA、徳島県、卸売市場と連携して徳島の春にんじんの消費拡大・知名度向上を目的とした消費宣伝活動を展開しています。
 春一番で届く、徳島の春にんじんをぜひご賞味ください。

豆知識

にんじんの今昔

 人参(にんじん)の原産地は、中央アジアのアフガニスタン周辺と言われています。日本には、細長い東洋系にんじんが16世紀頃、中国から伝えられました。一方、現在の主流である太くて短い西洋系にんじんは、明治時代に導入されました。
 国内では、昭和42年(1967年)、にんじんは「指定野菜」に指定されました。
 徳島県での栽培は、昭和30年頃にトンネル栽培での試作が開始され、昭和40年代に急速に拡大しました。当初は竹製のハウスでしたが、雪害を受け、昭和60年代にはパイプハウスが主になりました。
 徳島県のにんじんの生産量は、北海道、千葉県に続く全国3位となっています(出典:農林水産省「作物統計調査」令和5年産収穫量)。