にんじん
寒い冬を越えて、春(3~5月)に収穫される「春にんじん」は、大型のトンネルハウスで育てられています。雨の当たらないトンネルハウスの中では乾燥した状態で生育するため、徳島の春にんじんは「柔らかくて、甘い」ことが特徴となっています。
徳島県の春夏にんじんの出荷量は全国1位であり、年間の生産量も北海道、千葉県に続く全国3位となっています。
出荷時期カレンダー
主な産地
徳島の春にんじんの主な産地は、板野郡、吉野川市、徳島市、阿南市、名西郡などです。
特に、吉野川北岸の板野郡で多く生産されています。
選び方
色は全体的に赤みが濃く、表面はなめらかでツヤがあり、皮に張りがあるものを選びましょう。
葉を切ってある場合は、切り口が茶色くなっていないものを選びましょう。
保存方法
葉が付いている場合は切り落として、表面の水気をふき取ります。そして新聞紙に包み、穴の開いたポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。
調理方法
洗う時は手で優しく洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取りましょう。
加熱すると、より甘みを引き出すことができます。
柔らかさと甘みのある徳島の春にんじんは、「にんじんのきんぴら」「にんじんしりしり」といった、素材そのものを活かした調理方法がおすすめです。
トピックス
PR活動・ブランド強化の取り組み
4月12日は、「徳島県にんじんの日」。
これは徳島県のにんじんをPRするため、徳島県にんじん振興協議会(事務局:JA全農とくしま)が制定した記念日です。春にんじんが4月を中心に出荷されることと、「4・1・2=よいにんじん」の語呂合わせからこの日が選ばれ、平成25年(2013年)2月に一般社団法人日本記念日協会により記念日に登録されました。
同協議会およびJA全農とくしまでは、この「徳島県にんじんの日」を中心に、徳島の春にんじんの消費拡大・知名度向上を目的とした各種PR活動を展開しています。
春一番で届く、徳島の春にんじんをぜひご賞味ください。
豆知識
にんじんの歴史
人参(にんじん)の原産地は、中央アジアのアフガニスタン周辺といわれています。日本には、細長い東洋系にんじんが16世紀頃、中国から伝えられました。一方、現在の主流である太くて短い西洋系にんじんは、明治時代に導入されました。徳島県での栽培は、昭和40年頃から急速に拡大しました。
世界の生産量は、中国がトップで、ウズベキスタン、ロシアと続きます。ウズベキスタンの国民食「プロフ(オシュ)」には、にんじんがふんだんに使われます。