園芸

らっきょう

 徳島の「らっきょう」は、小粒で色白、シャキシャキの歯ごたえです。
 鳴門市の北東部、鳴門海峡に面した大毛島(おおげじま)では、保肥力・排水性が良い、ミネラルたっぷりの海砂「銀砂」で「鳴門らっきょ」を栽培しています。

出荷時期カレンダー

出荷最盛期
出荷時期

主な産地

 徳島のらっきょうの主な産地は、鳴門市です。

 四国の玄関口、徳島県で最も大きい島である「大毛島」で盛んに栽培されています。神戸淡路鳴門自動車道(高速道路)の鳴門北インターチェンジを降りると、一面にらっきょう畑が広がっています。

(出荷JA:JA徳島県)

鳴門市
鳴門市
JA里浦 JA徳島県

トピックス

地域団体商標「鳴門らっきょ(なるとらっきょ)」

 平成20年(2008年)8月1日登録、商標登録第5155666号(権利者:徳島県農業協同組合)
 鳴門市大毛島特産の「鳴門らっきょ」は、5月連休明けから5月20日前後まで「らくだ」と呼ばれる大粒の品種、5月15日過ぎより6月中旬まで「玉らっきょう」と呼ばれる小玉らっきょを出荷しています。
 鳴門らっきょの生産者は、「日に4個 今日の良き日の らっきょかな」を合い言葉に、精魂込めて栽培しています。

消費拡大の取り組み

 徳島県農産物消費拡大協議会(事務局:JA全農とくしま)では、県内JAとの連携により、徳島のらっきょうの消費拡大に取り組んでいます。
 また、産地では毎年11月、らっきょうの花が薄紫に色をつける時期に、「鳴門らっきょの花まつり(主催:JA徳島県、大毛島ブランド確立協議会)」が開催されています。

豆知識

らっきょうの今昔

 辣韭(らっきょう)の原産地は、中国のヒマラヤ地方と言われています。
 日本には奈良~平安時代に伝来しましたが、当初は薬用として使用されており、食用の野菜として普及したのは江戸時代に入ってからです。なお、国内で早採りのらっきょうが「エシャロット(エシャレット)」と呼ばれていた時期がありましたが、らっきょうと本来のベルギー・エシャロットは全く別の野菜です。
 徳島県では、鳴門市の大毛島において明治中期から栽培されていましたが、戦後、1960年代になり葉タバコからの転作品目として生産が増加しました。
 徳島県のらっきょうの生産量は、鳥取県、鹿児島県、宮崎県に続く全国4位となっています(出典:農林水産省「地域特産野菜生産状況調査」令和4年産収穫量)。