肥料の新たな共同購入運動の取り組み
取り組みの背景
取組当初(2018年春用肥料)では全農の取り扱う一般化成肥料は全国で約400銘柄ありました。
そのため、メーカー工場で効率的に肥料を製造できていませんでした。
化成肥料の製造量はこの25年間で約1/3に減少していますが、登録銘柄は1.5倍以上に増加しています。そのため、1銘柄当たりの生産量は減少し、肥料メーカーの生産が非効率となり、コスト高の要因となっています。
取り組み内容
全農では次の取り組みで肥料価格の引き下げに取り組んでいます。

1. 銘柄の絞り込み
2018年秋用肥料からは対象を拡大し、全国で取り扱いのあった約550銘柄を25銘柄に集約しました。
2. 配送コストの圧縮
配送をトラック満車単位とすることで、配送コストの圧縮を行っています。
3. 購入数量の事前決定
組合員の皆様から事前に予約を積み上げていただき、月別に計画的な生産、配送につなげています。
4. 入札方式による価格の引き下げ
積み上げていただいた予約数量をもとに入札を実施し、最も安価なメーカーから購入しています。
銘柄集約と集中生産のイメージ


千葉県での取り組みについて
銘柄集約の例
全国で取り扱いのある約550銘柄のうち、千葉県では取り扱いのある22銘柄を11銘柄に集約し、価格の引き下げに取り組んでいます。
複数の同様な成分の化成肥料を一つの銘柄に集約します。
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農薬担い手直送規格の取り組み
取り組み内容
JA全農ちばでは、平成27年から農薬のコスト低減を目指しお得な農薬担い手直送規格(水稲用)の取り扱いを始めました。
農薬担い手直送規格(水稲用)とは
大型規格化によるスケールメリットに加えて、完全受注生産、メーカーからの直接配送など徹底した物流コストの低減により価格引き下げを可能にしました。
農薬担い手直送規格(水稲用)は同一農薬の通常規格袋(水稲除草剤は1キロ粒剤・水稲育苗箱処理剤は1kg袋)と比較し2割程度のコスト削減を実現しました。農薬担い手直送規格には統一ロゴマーク「メガぞう君」がついてます。
千葉県内での農薬担い手直送規格の普及面積(水稲)
(単位:ha)
年産 | 30年産 | 令和元年産 | 令和2年産 |
---|---|---|---|
面積 | 3,013 | 4,774(30年産比158%) | 6,393(30年産比212%) |
全国では令和2年産向けで17万haを超える実績となっています。
担い手直送規格おすすめポイント
- 大型規格化・受注生産・工場直送により価格引き下げを実現しました。
- 取扱品目の拡大により雑草防除の選択肢が広がりました。
- フロアブル剤・豆つぶ剤・顆粒剤・ジャンボ剤など省力散布剤や飛散防止に効果のある品目も取り揃えています。
取扱品目数の拡大取組状況
使用分野 | 令和元年産向け | 令和2年産向け | 令和3年産向け |
---|---|---|---|
水稲用除草剤 | 23品目 | 33品目 | 35品目 |
水稲用箱処理剤 | 7品目 | 8品目 | 8品目 |
合計 | 30品目 | 41品目 | 43品目 |
今後の取り組み
水稲用除用草剤の取扱品目数の拡大と園芸用の農薬担い手直送規格の取り扱いを検討します。
完全受注生産で、農家の皆様へ直送!
商品は、専門注文書による完全受注生産品で、ご注文いただいた農家の皆様には、ご指定の場所へ直接配送いたします。