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水稲生産者の皆様へ 「全農千葉県本部の米穀情勢&営農情報No.4」

2018年07月13日
新着

1.水稲の生育状況と今後の管理について
6月29日、関東地方は平年(7月21日頃)より22日早く、梅雨が明けました。昨年と比較しても7日早く、関東地方が6月に梅雨明けをするのは初めてのことです。
そのような中、水稲の生育は平年に比べやや早く推移しましたが、6 月 中旬の低温により生育は地域によってバラつきが大きくなっていますので、30年産米は、いつも以上にほ場毎の生育を把握した適切な肥培管理を実施しましょう。
近年は3年連続で8月中旬以降に天候不順が続いており、秋の長雨・台風により倒伏がみられましたので、「コシヒカリ」は特に穂肥施用のタイミングと施用量に注意しましょう。
さらに前述のとおり、例年になく早期に梅雨が明けたことから、水不足が懸念されます。水稲栽培において、幼穂形成期から出穂2週間後は最も水が必要となる時期です。用水の確保については地域の課題もあると思いますが、用水と貴重な雨水を有効的に活用し、適切な栽培管理に努め、乳白粒の発生を未然に防ぎましょう。

2.今年は特にコンタミに注意!コンバインや乾燥機の清掃徹底を!
30年産米の生育は前述のとおりやや早く推移しており、収穫期の前進化が予想されます。
そこで例年以上に品種間の収穫作業が縮まり、コンバイン・乾燥機等の機械清掃に不備があると異品種混入(コンタミ)のリスクが高まります。
刈取り作業における品種切替え時には、細部まで清掃を徹底し、特に穀粒が残留しやすいコンバインの搬送部の底やコーナー部などは注意しましょう。
また、年産初めに調製した米穀や品種切替え後の最初に調製した米穀は「収穫調製米用袋」を活用し、異品種の混入防止に努めましょう。
「異品種混入」は等級落ちによる生産者手取りの減少だけでなく、実需が最も嫌い、産地評価の低下にも繋がります。千葉県産米の信頼を高めていくためにコンタミの防止対策を徹底し、「異品種混入ゼロ」を目指しましょう。

~「異品種混入ゼロ」で千葉県産米の信頼を高めましょう!~