省力的で安全な国産農産物の安定生産に寄与する新農薬や新しい防除法などの開発・試験研究に取組んでいます。
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防除が難しい病害虫・雑草に効果が高く、省力的な使用方法ができる新しい農薬を農薬会社と共同で開発しています。
これまでに、水稲除草剤でオキサジクロメホン(MY-100。ヒエに高活性で環境負荷が少ない)や、テフリルトリオン(AVH-301。広葉雑草に高活性でありスルホニルウレア抵抗性雑草にも高い効果を示す)を、水稲殺虫剤でトリフルメゾピリム(ピラキサルト。ウンカ類に高活性であり、抵抗性ウンカにも効果あり)を開発し、広くご使用いただいています。また、園芸分野では新しい天敵資材であるバンカーシートやジェネリック農薬であるマンゼブ(商品名:ペンコゼブ)やアセフェート(商品名:ジェイエース)を開発しました。
これからも農家の付託に応えられる新しい農薬を開発していきます。
- SU抵抗性広葉雑草に高活性
『テフリルトリオン』 (PDF) - ジェネリック殺菌剤
『ペンコゼブ』(PDF) - ジェネリック殺虫剤
『ジェイエース』 (PDF)
- 高活性ヒエ剤
『オキサジクロメホン』 (PDF) - 抵抗性ウンカ対策の切り札
『ピラキサルト』 (PDF) - 新しい天敵資材
『バンカーシート』 (PDF)
農薬を使用する際に遵守しなければならない事項があります。これらは作物残留農薬に関係したり、使用者に対して悪影響を及ぼしたりするなどの可能性がある事項です。環境に対する影響も考え、自らデータも作りながら農薬の安全使用を推進しています。
- 水田の水管理について (PDF)
- 水稲初期除草剤の使用時期変更 (PDF)
- 育苗箱剤の上手な使い方 (PDF)
農地の大規模化が進む中で、省力的でより効果的な農薬の使用法は重要性を増しています。JA全農は新農薬の開発を進めるとともに、農薬の効率的な使用法の提案や、病害虫・雑草は抵抗性を獲得する場合があるため、未然に回避する使用方法なども検討していきます。また、スマート農業の取り組みとして、AIを搭載した栽培管理支援システムであるxarvio®FIELD MANAGER(ザルビオ フィールドマネージャー)の機能向上や防除支援等の評価を行っています。
JAグループの農薬基礎講習会である防除指導員養成講習会を1960年代から継続的に開催しています。開催は年6回、受講者数は年間約200名で病害虫・雑草の知識や農薬の基礎知識を1週間で学びます。