省力的で安全な国産農産物の安定生産に寄与する新農薬や新しい防除法などの開発・試験研究に取組んでいます。
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PDFファイルについて

防除が難しい病害虫・雑草に効果が高く、省力的な使用方法ができる新しい農薬を農薬メーカーと共同で開発しています。
これまでに、水稲除草剤でオキサジクロメホン(MY-100)や、テフリルトリオン(AVH-301)を、水稲殺虫剤でトリフルメゾピリム(ピラキサルト)を開発し、広くご使用いただいています。また、園芸分野では新しい天敵資材であるバンカーシートやジェネリック農薬であるペンコゼブ(有効成分名:マンゼブ)やジェイエース(有効成分名:アセフェート)を開発しました。
2025年には、園芸剤として初めての作用性を示す殺虫剤「フィールドマストフロアブル(有効成分名:ジクロロメゾチアズ)」を開発・上市しました。これからも農家の期待に応えられる新しい農薬を開発していきます。
- SU抵抗性広葉雑草に高活性
『テフリルトリオン』 (PDF) - ジェネリック殺菌剤
『ペンコゼブ』(PDF) - ジェネリック殺虫剤
『ジェイエース』 (PDF) - 全農が開発した新規園芸殺虫剤
『フィールドマストフロアブル』
- 高活性ヒエ剤
『オキサジクロメホン』 (PDF) - 抵抗性ウンカ対策の切り札
『ピラキサルト』 (PDF) - 新しい天敵資材
『バンカーシート』 (PDF)

農薬を使用する際に遵守しなければならない事項があります。これらは作物残留農薬に関係したり、使用者に対して悪影響を及ぼしたりするなどの可能性がある事項です。環境に対する影響も考え、自らデータも作りながら農薬の安全使用を推進しています。
- 水田の水管理について (PDF)
- 水稲初期除草剤の使用時期変更 (PDF)
- 育苗箱剤の上手な使い方 (PDF)

農地の大規模化が進む中で、省力的でより効果的な農薬の使用法は重要性を増しています。JA全農は新農薬の開発を進めるとともに、農薬の効率的な使用法の提案や、病害虫・雑草は抵抗性を獲得する場合があるため、未然に回避する使用方法なども検討していきます。また、スマート農業の取り組みとして、AIを搭載した栽培管理支援システムであるxarvio®FIELD MANAGER(ザルビオ フィールドマネージャー)の機能向上や防除支援等の評価を行っています。

JAグループの農薬基礎講習会である防除指導員養成講習会を1960年代から継続的に開催しています。開催は年6回、受講者数は年間約200名で病害虫・雑草の知識や農薬の基礎知識を1週間で学びます。