花き
気温も暖かくなり、花を楽しむ良い季節となりました。
切花の本格的な出荷はこれからですが、現在本県から出荷となっている 花をご紹介します。
アルストロメリア
アルストロメリアは南アメリカ原産の球根で日本に輸入された時はユリズイセンとも呼ばれていました。
現在は品種改良が盛んにおこなわれているので花色は豊富にあり、装飾用・家庭用として人気があります。また日もちも良く、切花を長く楽しめる特徴も持っています。

トルコギキョウ
別名ユーストマ又はリシアンサスといいます。
花の色が白、赤、ピンク、黄、青、紫と多くの色があります。花の形もベル、カップ、ロート状とあり、大きさは大輪から小輪まで、一重の花弁からバラのように八重のものまで、花の一般的な基本形態をほとんど揃えているのがこのトルコギキョウです。じつはお店にある花には小さな蕾が付いていません。農家から出荷されるとき摘まれているのです。小さな蕾も水やり等をすると花は咲きますが色が付かないので摘まれているのです。
福島のトルコギキョウは高原生まれですから発色も良く澄んだ色に仕上がっています。お好みの色や形をお楽しみください。福島産は8~9月が旬です。

キク
菊といえば輪菊、小菊です。お盆、お彼岸ほか用途もさまざま。一年中必要な花です。色も白、黄、赤、紫で好みの色を求められても、組み合わせて個性的にしても心を表せるでしょう。最近はスプレー菊が増えています。その昔、日本の菊がヨーロッパに渡り、品種改良され里帰りしたものです。明るい色と多様な形があり、みるだけでも楽しいのがスプレー菊です。福島の菊は水上げも良く長持ちです。一年のうちでも9月が多く出荷されています。多様な色と形とリズム感のあるスプレー菊をお楽しみください。

リンドウ
秋を代表する花の一つですが初夏の頃から見かけるようになりました。色もブルーだけでなく、紫の濃いもの、白、ピンク等いろいろあります。不思議なのは初夏から9月中旬にかけてのリンドウは花びらが開かず、9月後半からは花びらが反転して花が開くことです。花の受粉はハチの働きによるため開かなくても良いからなんだそうです。秋は日が短いのでハチを呼び込むため目立とうとして開くのかもしれません。秋になるとリンドウも本格的に出回ります。お部屋に一輪のリンドウがあると新しい雰囲気が生れます。
福島から新しいリンドウが生れました。
「ふくしまカレン」といいます。まだ出荷量が少なく、なかなかお目にかかれないかもしれませんがお店で見つけたら手にとってみてください。

カスミソウ
不思議なのは枝の分かれかた、二股に分かれたところは花が付かず、三つに分かれたところからは花が咲くのです。虫メガネで調べてみると面白いかも。花が長生きしているときは二つに、花が咲くときは三つに分かれるんです。でもカスミソウは葉もしっかりあるんです。農家から出荷されるとき大きな葉は取り除いてあります。これは葉が水分を発散させ、しおれてしまうため、それを防ぐために葉を摘んでいます。カスミソウは添え花としても利用されますが、カスミソウだけの花束や真紅のバラと組み合わせてみたりとたいへん使い勝手の良い花です。
カスミソウを生ける前に花瓶を良く洗い、きれいな新しい水を入れます。水が濁ったら早めに水を取り替えましょう。その時、花瓶も一緒に洗うことを忘れずに。

福島県の花は夏場は切花類が主力ですが、冬場になると鉢物がメインとなってきます。
農家の皆さんはクリスマス・年末年始の需要期に向けて準備をすすめます。
シクラメン
本年は夏場の気温が例年より高かったため引き締まった株に仕上がりました。
株がしっかりしていると花芽も多く、長い間楽しむことができます。
品種はF1、パステルなどを出荷しており、鉢の大きさが5寸・6寸中心の出荷となっています。
購入後のお手入れは、日の当たるところに置いて表面の土が乾いてきたら、花や葉にかからないよう、水を十分に与えてください。

1-3月にかけては「梅・桃・桜・雪柳」の花枝類が主力となります。
季節の先取り商品として、またイベントを彩るアイテムとしていかがでしょうか。
枝物類
福島県の枝物類は中通り地区を中心に生産され、北海道~関東地区に出荷されております。
自然のものであれば関東地区で3~4月に咲くものですが、季節の先取り商品ということで、ほ場で切った枝を加温施設の中に入れ花を咲かせてからの出荷となります。
「梅」については正月用の飾りとして、「桃」については雛祭り用として「桜・雪柳」については花束、アレンジ、お稽古用として多岐にわたって使用されています。

白梅1
白梅2
白梅3
雪柳