果物
福島県は春のイチゴ・サクランボから始まって、夏のモモ、秋のナシと周年でおいしい果物が出荷されています。
生産量日本一を誇るあんぽ柿と5月まであるイチゴは、どちらも甘くて栄養のある果物です。
贈り物やお子様のおやつとして、ぜひご賞味下さい。
春のふくしまの果物についてご紹介します。
さくらんぼ
福島県のさくらんぼは主に県北地方を中心に栽培され、福島の春を代表する果物です。さくらんぼは収穫期に雨に濡れると割れてしまうため、雨除け栽培で大事に育てられる果実で、福島県ではおおよそ5月初旬頃から出荷が始まり、山形県よりも早く春の味覚を味わう事ができます。おいしいさくらんぼは、表面がなめらかでツヤがあり、果肉がしまって粒の揃ったものがお勧めです。

いちご
福島のイチゴは新鮮な空気ときれいな水で育てられた甘くておいしいイチゴです。色々な品種がありますが、早いものは12月から出荷が始まって、春先の5月まで長期に渡って出荷されています。特に、暖かくなっても大玉で品質の良いイチゴを食べる事ができるのが最大のポイントで、甘味と酸味が程良く調和した爽やかな味わいをお楽しみ下さい。イチゴは表面に光沢があり、張り・ツヤの良いものを選びましょう。

夏のふくしまの果物についてご紹介します。
プラム(日本スモモ)
プラムは6月下旬より収穫が始まる『大石早生』から、8月中旬から収穫される『太陽』まで、長期間に渡って味わえる果実です。ソルダムや紅りょうぜん等さまざまな品種が栽培されており、なかでも『大石早生』や『紅りょうぜん』は福島県発祥の品種で、福島県はプラムの出荷量全国6位を誇ります。

もも
福島県のももは『果樹王国ふくしま』を代表する夏の果物です。
生産量は全国第2位を誇り、特に主力品種の『あかつき』は、肉質が緻密で果汁も多く、全国的にも人気の品種であり、おいしさは抜群です。
ももはとても繊細な果物です。実が熟す収穫のピークは1週間程度であり、収穫後の日持ちもあまりしないため、おいしいももを味わえる期間はごくわずかとなります。ももの産地の福島では、7月頃から収穫される早生品種の「はつひめ」から、日川白鳳、暁星(ぎょうせい)、あかつき、まどか、川中島白桃、ゆうぞら、黄金桃、さくら白桃と、9月頃まで様々な品種のももが、順番に収穫のピークを迎え、出荷されます。品種によって味や果肉の硬さも異なりますので、ぜひ様々な品種を味わってみてください。
収穫されたももは光センサーで選果されますので、一定の糖度をクリアしたももが出荷されます。
食べる2~3時間前ぐらいに冷蔵庫で冷やすと、おいしく召し上がれます。暑い夏の夜のデザートには、冷やした甘いふくしまの桃をぜひご賞味ください。

秋のふくしまの果物についてご紹介します。
なし
福島県の梨は『果樹王国ふくしま』を代表する秋の果物です。
全国4位の収穫量を誇ります。
8月の後半頃から出荷される「幸水」や、9月に収穫される「豊水」のほか、「あきづき」「南水」「新高」など、さまざまな品種が栽培されています。
福島県内(特に県北地方)には、梨狩りを楽しめる観光果樹園や、直売所が多くあり、この季節は大いに賑わいます。みずみずしく甘い、福島の梨をぜひご賞味ください。

りんご
主力品種は、国内生産量ナンバーワンのりんごの王様「ふじ」です。
福島県は全国5位のりんごの収穫量を誇ります。
福島県産のふじは、朝晩の冷え込みと日中の暖かい日差しの寒暖差によって、甘さが増し、蜜がたっぷり入ります。また他のりんごの産地に比べて、雪が降るのが比較的遅く、日照時間が長いため、太陽の光をたっぷり浴びて育ったサンふじが出来上がります。着色は若干薄めですが、甘味が強く酸味が少ないため、完熟品としてたいへん親しまれています。

冬のふくしまの果物についてご紹介します。
あんぽ柿
福島県の冬の特産品「あんぽ柿」。福島県伊達地区が発祥の地とされており、現在も伊達地区や福島市での生産が盛んです。
あんぽ柿は、蜂屋柿(はちやがき)や平核無柿(ひらたねなしがき)などの渋柿を使用して作られます。
通常の干し柿は、乾燥すると黒く固くなりますが、あんぽ柿は、一つ一つ皮を剥いたあと、硫黄で燻蒸(くんじょう)する工程が入るため、渋柿に含まれるタンニンの黒色化の防止と殺菌作用により、果肉に水分を多く含んだ状態で仕上げることができます。
そのため通常の干し柿より、色が鮮やかで果肉は柔らかく、中身が半生でジューシーなあんぽ柿が出来あがります。(燻蒸に使用される硫黄は、乾燥中に揮発するため毒性はありませんのでご安心下さい)。11月の上旬頃から柿の収穫が始まり、加工され、12月の上旬から出荷がスタートします。出荷は2月の下旬頃まで続きます。

濃厚でトロ~リとした半生の食感と、やさしい甘さがくせになるあんぽ柿。お茶請けとしても美味しいですが、刻んでヨーグルトに混ぜたり、サラダに入れても美味しく召し上がれます。柿のおいしさが凝縮された「あんぽ柿」を、ぜひお召し上がり下さい。
贈答用にもおすすめです。
*あんぽ柿の名前の由来*
天日に干す、「天干(あまほし)」、 干すと甘くなる「甘干(あまほし)」から来ていると言われています。
柿の成分により白い粉(糖分の結晶)や黒点(タンニンの偏り等)が発生する場合もありますが、製品の特性上問題ありません。

あんぽ柿加工再開の取組
福島県の特産品である「あんぽ柿」は、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響により、県北地方(福島市・伊達市・桑折町・国見町)において加工を自粛しておりましたが、原料柿生産対象地域を設置し、安全な原料柿を使用し加工に取組み、出荷される製品については全量非破壊検査を実施し、安全な「あんぽ柿」 の生産・出荷に取組んでいます。
原料柿生産対象地域
「あんぽ柿」の主産地である県北地方(福島市・伊達市・桑折町・国見町)では、原料柿を事前に検査し、放射性セシウムの濃度が低い地区を原料柿生産対象地域に設定しております。
さらに、原料柿の検査結果から、安全な原料柿が生産される園地を決め、そこで生産された原料柿を使用して加工に取組んでいます。
安全・安心なあんぽ柿を出荷するための取組
<全量非破壊検査>
原料柿生産対象地域で加工・製造された「あんぽ柿」は全量非破壊検査を行い、安全性を確認した上で出荷しています。
<東日本農業生産対策交付金評価結果>
いちご

福島のイチゴは新鮮な空気ときれいな水で育てられた甘くておいしいイチゴです。 「ふくはる香」など福島県オリジナル品種のほか、とちおとめ等さまざまな品種が栽培されています。早いものは12月から出荷が始り、春先の5月まで長期に渡って出荷されています。暖かくなっても大玉で品質の良いイチゴを食べる事ができます。甘味と酸味が程良く調和した爽やかな味わいをお楽しみ下さい。イチゴは表面に光沢があり、張り・ツヤの良いものを選びましょう。