自慢のあんぽ柿を全国へ~「平成27年産福島県あんぽ柿出発式」~
2015年12月10日
福島県や福島市、伊達市、桑折町、国見町、関係団体で構成されている「福島県あんぽ柿産地振興協会」は、12月8日(火)に、伊達市のJA伊達みらい梁川共選場で「あんぽ柿出発式」を行いました。県や市場関係者ら約150人が出席し、これから本格的に始まる出荷開始を祝いました。
同協会の半澤正志会長は「おいしく、安全で品質のよいあんぽ柿を消費地に届けていく。福島県のあんぽ柿は90年の歴史を誇る。福島県の産地再生とさらなる振興に一丸となって取り組んでいく」と挨拶しました。
本県産のあんぽ柿は、東京電力福島第一電力発電所事故により加工自粛となっていましたが、平成25年度より、国や県の指導のもと加工再開モデル地区を設定し、全量非破壊検査やGAP(生産工程管理)の導入を条件に加工・出荷を再開しています。出荷再開3年目を迎える今年は、加工再開モデル地区が伊達市、桑折町、国見町の全域、福島市の一部も加わり、昨年の61地区から95地区に拡大し、出荷量は震災前の75%に当たる1,157トンを計画しています。また、国の支援により非破壊検査機器も昨年の26台から33台に増設され、安全性における全量・全袋検査体制も強化しました。
あんぽ柿を試食したJA伊達みらいの安彦慶一組合長は「今年は原料となる柿の出来がよい。非常によいあんぽ柿が出荷できる」と話していました。
挨拶をする半澤正志会長
出発式の様子
テープカットとともに、あんぽ柿を載せたトラックが消費地へ出発しました。
全量・全袋検査の体制も万全です
今年のあんぽ柿を試食する参加者