JA全農福島は、10月9日（火）、平田村立小平小学校にて「田んぼの生きもの調査」を行いました。

この生きもの調査は、多様な生物が生息する「田んぼ」の環境の豊かさと重要性を子供たちに知ってもらい、農業に関心をもってもらおうという取り組みです。　

小平小学校では夏の生き物調査も予定しておりましたが、猛暑の影響で中止となってしまったことから、満を持しての開催となりました。JA夢みなみあぶくま石川地区支援センターの協力のもと、５年生２２人が参加しました。

今回調査をするのは、児童たちが春に田植えをした田んぼです。稲穂はすっかり黄金色となり、春とは全く異なる風景となりました。

全農ビジネスサポートの山崎講師から「どんな生き物でも良いので、たくさん捕まえてきてください」との説明後、児童たちはさっそく田んぼへと入っていきました。

10分ほどの短い時間にもかかわらず、トウキョウダルマガエル・コオイムシ・イナゴなど、次から次へと生徒たちが生き物を捕まえてきます。観察用の虫かごも、あっという間にたくさんの生き物でいっぱいになりました。

「みんなで生き物調査をすると、この田んぼにどんな生き物が多いか分かるよね。アカガエルは都会ではかなり珍しい生き物だよ。このシュレーゲルアオガエルはレアなカエルだね、とっても可愛い顔をしているでしょう？」

捕まえた生き物を観察しながら、山崎講師の説明を聴く生徒たちは、興味津々の様子でした。最終的に17種類という、たくさんの生きものを見つけることができました。

生き物調査後には、稲刈りも実施しました。手刈りで稲刈りをしている最中も、ついつい見つけた生き物を捕まえてしまう生徒たちでしたが、天日干しのための「はさがけ」まで、しっかりとやり遂げました。

児童たちは、「コオイムシをたくさん捕まえられたし、大きなアカガエルも捕まえられて嬉しかった」「虫が嫌いだったけど、少し好きになれた」と笑顔で感想を述べてくれました。