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【営農通信6】病害虫発生予察注意報「トビイロウンカ」

2021年08月02日
生産事業部 生産資材課
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病害発生概要

・病害虫名 トビイロウンカ
・対象作物 イネ
・特徴



6月から7月の梅雨時期に、中国大陸から下層ジェット気流に運ばれて飛来。飛来してきたトビイロウンカは、卵を産み、幼虫(第一世代)を増殖させる。その後、第二世代(短翅型)・第三世代(長翅型)へと増殖していく。飛来世代や第1世代で被害が出現することはほとんどなく、個体数が増加した第2世代または第3世代の幼虫や成虫によって被害が起こる。
・発生時期 7月中旬~10月上旬
・被害


株元付近で長い口を、イネの道管や師管に直接差し込み吸汁をする。世代を経るごとに爆発的に増殖する。トビイロウンカにより、ほ場の一部が急激に枯れるため、坪枯れを生じさせる。枯れた稲から近くの稲に動くため、同心円状に枯れ、被害が大きい場合は、ほ場の全体が枯れてしまう。
・防除方法 薬剤防除は移植時の箱施用と本田防除の組み合わせが基本。

   

下記ページにて、トビイロウンカの生態や防除を解説した防除マニュアル「水稲 トビイロウンカの防除」および「令和3年版大阪府病害虫防除指針」を公開しています。併せてご参照ください。



大阪府環境農林水産部農政室推進課病害虫防除グループ

ホームページ:http://www.jppn.ne.jp/osaka/shishin/shishin.html


トビイロウンカの幼虫と成虫