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【営農通信10】たまねぎのべと病に注意!!

2021年11月24日
生産事業部 生産資材課
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病害虫発生概要


・病害虫名


べと病

・対象作物 タマネギ

・特徴











タマネギのべと病の症状には、「全身感染型」と「二次感染型」の2つの型があります。

1.全身感染型(感染した株は一次感染株、一次伝染株、越年り病株などと呼ばれる)

 秋に感染し、冬の間にタマネギの株全体へ蔓延し、翌年2~3月頃に病徴が発現します。
 圃場内の感染源になります。

2.二次感染型(感染した株は二次感染株、二次伝染株などと呼ばれる)

 越年り病株から感染し、葉に長めの卵形か楕円形の黄色がかった大型の病斑ができます。
 病斑上にできた胞子によって次々に感染が広がります。

・発生時期


2〜3月頃から栽培終期まで。気温が15℃前後の雨が多い時に多発しやすくなります。
・被害







【越り病株】
 葉は光沢がなくなって淡黄緑色になり、生育が遅れ、葉は横に湾曲し固くなります。
 春先の温暖で多湿な条件下では、全身に白色の露状か、暗紫色のかびを生じます。

【二次感染株】
 湿度が高い場合、病斑上に白や暗紫色のかびが発生します。
 病斑がタマネギの葉を一周すると、そこから先の葉が折れて枯れます。
 発生株を土中にすき込むと、翌年以降の発生源になります。

・防除方法








●べと病が発病したことのない場所や土で苗床をつくりましょう。

●発病した圃場では、連作を避けましょう。

●べと病菌に感染していない健全な苗や種子を使いましょう。

●苗床や圃場の排水が良くなるように土づくりや排水対策を行いましょう。

●発病初期に薬剤を散布しましょう。(※多発すると薬剤効果が現れにくくなるので注意)
≪防除薬剤例:プロポーズ顆粒水和剤≫



採取後の一次感染株(全身り病株)

採取前の一次感染株(全身り病株)

二次感染株の病斑



※防除対策については、下記ページを参照してください。

■大阪府環境農林水産部農政室推進課病害虫防除グループHP
 ⇒ http://www.jppn.ne.jp/osaka/