【営農通信13】水稲の病害虫・雑草対策について
水稲栽培の田植期頃に発生する病害虫・雑草防除に関わる作業として、「箱処理剤」施用(病害虫防除)と「初中期一発除草剤」施用(雑草防除)があります。
①「箱処理剤」は田植前に育苗箱に処理すると、多くの病害虫を抑えることができますので、必ず処理するようにしましょう。
代表的な箱処理剤として、「フルスロットル箱粒剤」や「ブイゲットフェルテラゼクサロンL粒剤」などがあります。
②「初中期一発除草剤」は田植後に本田に処理することによって、田植後に発生する雑草を抑えることができます。
剤の種類として、「粒剤」(粒状)・「ジャンボ剤」(パック状)・「フロアブル剤」(液状)などがあります。
登録内容「移植直後〜ノビエ3.0葉期」の表示がある場合、田植後15日ごろまでを目途に処理するようにしてください。
☆除草剤の特徴☆
''雑草は枯らしますが水稲は枯らしません。''
その理由の1つとして、稲の根より上に処理層を形成することが挙げられます。
※処理層・・・除草剤成分が土壌表面の土の粒子に吸着することでできる除草効果のある層。
安定した処理層を作るには…
・「粒剤」「フロアブル剤」は3~5cm、「ジャンボ剤」では5~6cm程度の水深を3~4日保ちましょう。
・処理後7日間は、落水・かけ流しを行わないようにしましょう。
・代かきは、ほ場が均平になるように、ていねいに行いましょう。
除草剤を使用したことがない方や雑草の手入れにお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

フルスロットル箱粒剤 パッケージ画像

ブイゲットフェルテラゼクサロンL粒剤 パッケージ画像
全農大阪公式YouTubeでは「田植前後にしてほしい防除対策」の動画も掲載しており、水稲の病害虫・雑草対策についてより詳細な説明をしております。
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