JA全農大阪は「特別合理化展示圃試験」の一環として、9月から12月にかけてJA大阪泉州管内のキャベツ圃場にて「園芸向けノンコート肥料と慣行肥料の比較」をテーマに試験を実施しました。

この試験の対象肥料（ノンコート肥料（写真①））は「新マトリックス278（仮称）」「菜援隊S188」「ユーパワー222」の3銘柄、対象作物はキャベツです。

現在、「一発肥料」に使用される窒素分の多くが、プラスチックを利用した被覆肥料です。（写真②）
被覆肥料とは、プラスチック殻で覆われた肥料成分が徐々に溶出し、成分溶出量をコントロールするものです。（写真③）
成分溶出後のプラスチック殻は、河川・海に流れ出ることがあり、その対策が急がれています。

ＪＡ全農大阪では、農業場面におけるプラスチック排出の低減対策として、「ノンコート肥料」を用いた栽培体系の確立に向けた取り組みを進めています。

（写真①）ノンコート肥料　　（写真②）被覆肥料　　　（写真③）成分溶出後のプラスチック殻（被膜殻）

肥料散布機での散布の様子

ノンコート銘柄散布後の様子　　　　　定植2週間後のキャベツの生育状況