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【営農通信29】たまねぎ「べと病」について

2024年05月09日
生産事業部 生産資材課
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たまねぎ「べと病」が今後多発するおそれがあります

4月下旬の大阪府による巡回調査では、たまねぎ「べと病」の発生は平年並みでした。

しかし、この病気は、多雨などの多湿条件で発生が多くなる特徴があり、今後1か月程度は降水量が多いと予想されています。

また、今の季節は発病に適した気温になりやすい時期でもあります。

毎年発生が見られるほ場では、作物やほ場の状況をよく観察して、早期発見・早期防除に努めることが大切です。

【特徴】

・秋~冬の初め頃に感染し(一次伝染)、冬の間に発病すると、生育不良などの症状が現れます。(越年り病株)

・3~5月頃、越年り病株や前年の発病株の残渣などから感染し(二次伝染)、発病すると、病斑などの症状が現れます。

・気温15℃程度で降雨が多いと発生が多くなり、症状が激しい場合は収穫量がかなり減少することもあります。

【対策】

・薬剤防除は発生前~発生初期に行う必要があります(予防効果中心の薬剤は必ず発生前)。激しく発病してからでは防除効果が上がらないこともあります。

・発病株や収穫後の残渣は伝染源になるので適切に処分します。

たまねぎの越年り病株(引用:大阪府環境農林水産部農政室推進課 病害虫防除グループ)

大阪府ホームページの以下のページに、この病気の詳細・対策の情報が掲載されています。

https://www.jppn.ne.jp/osaka/R6th/boujyojyouhou/2404_R6bojo01(tamanegi_negi_beto)_soshin.pdf

これらの情報を参考にして、適切な対策に努めてください。