営農情報

アクアポート自動給水装置~省力化資材~のご紹介

2024年05月15日
生産事業部 生産資材課
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省力化資材の「アクアポート自動給水装置」をご紹介いたします。

■稲作農家の現状

1.生産者の高齢化が進んでいる

2.大規模化により管理圃場が増加している

⇒稲作の水管理の手間が増えている

■アクアポートとは??

 稲作の水管理を省力化する水田用自動給水装置です。上限用センサー・下限用センサーのふたつのセンサーで水位を感知、自動で給止水する非常にシンプルな装置です。

■特徴

1.ゲートによる給止水

⇒止水弁の開閉により給止水を行う構造で、止水部分は柔軟な素材を使用しているため、止水時に小石や草等の異物の影響を受けにくくなっております。

2.水位センサーが高精度

⇒センサーは、人間の指の水分にも反応する。また、田植え直後の波打ちによる誤作動を起こさないために、約30秒間継続してセンサーに水が触れないとゲートの開閉は行われないため安心です。藻などの付着を防ぐため、ネット等でセンサーを囲うようにしてください。

3.設置が容易

⇒圃場の水口が開水路で塩ビ管(100A)の場合は、工事不要です。希望の水位に合わせてセンサーの位置を調整するだけで設置は完了となります。後は、電源を入れるだけで面倒な作業は必要ありません。

※パイプは、異径ソケットで125A・75A等にも接続できますが、パイプラインほ場には設置できません。

4.天候に左右されない

⇒屋外に1シーズン置くことを想定してIP65相当(防塵形なので粉塵が内部に侵入しない、いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない)の防水性を確保しております。加えて、電池駆動(単一電池4本)のため、天候に左右されることなく、安定して動作します。

■設置例

■機能と操作

■センサー使用例

1.~基本~上限と下限の間を可能な限り離す!

・開閉回数を少なくすることで省エネ効果があります。

・給水回数を少なくすることで圃場の温度変化を抑えることが可能です。

2.~浅水管理・除草剤使用時~上限・下限センサーを近づける!

・分げつの促進や活着促進効果があります。

ジャンボタニシの動きを抑制し、被害を最小限に抑える!!!

⇒最小1cmで水管理ができるので、ジャンボタニシ対策に有効!

※除草剤使用時の留意点:水を切らす可能性がほぼ無ければ止水しても良いが、給水して形成層を破壊してしまうことより、落水しすぎてしまう方がリスクが高くなります。

3.~中干時~

・止水にし、弁が閉まったのを確認(約2分)。

・電源をオフにする。

※給水時は、センサーの位置を設定し、自動モードで給水。

4.~稲刈りまでに~

・アクアポートを取り外し、電池を外した上で納屋等で保管する。

■さいごに

近年、ジャンボタニシ被害が大阪府内でも問題になっております。ジャンボタニシでお困りの際は、解決策の一つして興味を持っていただければ幸いです。