品質の追求
おいしさと品質のさらなる向上のために、産地ではJAと生産者が一体となって地域の生産環境に対応した生産技術の向上と品質管理の徹底に精力的に取り組んでいます。
たとえば、おいしいお米の土台となる土づくり。稲わらや籾殻などの有機資源を有効活用など、土壌本来の地力を増やす土づくりを進めています。
信濃川や魚野川などの河岸段丘や扇状地に広がる魚沼の水田は、他の地域の水田に比べ、水稲に必要な窒素供給力が小さい、やや痩せた土壌です。しかしこの土壌が、稲が大きく倒伏しやすいコシヒカリにとって、生育過剰を抑制してくれるちょうど良い土壌となっているのです。コシヒカリに合った土壌が良質なコシヒカリ育む基となっています。
魚沼は全国有数の豪雪地帯。積雪が3メートルを超すこともめずらしくありません。地域を囲む雄大な山々に降り積もった大量の雪は、ミネラルを豊富に含んだ雪解け水となって水田を潤します。夏の高温時には、冷たく清冽な水が土壌の温度上昇を抑え、稲の根に活力を与えながら健やかな成長を促します。豪雪がもたらす「豊かで良質な水」が、魚沼のおいしいお米づくりを支えているのです。
魚沼米のおいしさをつくり出すもう一つの”恵み”は、山間地特有の気候条件です。魚沼は1000メートルを超す山々に囲まれた山間地。昼夜の温度差が大きい山間部ならではの気候が、米の旨味となるデンプンの夜間消耗を抑えて食味の良いおいしいお米を育てます。また登熟期間(出穂から刈取りまでの期間)の平均気温がコシヒカリの最適登熟気温と言われる24度に近い地域であるため、食味に関係するデンプンのアミロース含有率が低くなりお米の粘りが増します。こうした地形的気候的な好条件も、魚沼産コシヒカリの「おいしさ」のヒミツです。
「魚沼産コシヒカリ」の名が、全国でも多くの人に知られるようになるまでには、高い品質を守り、高めてゆく人々のたゆまぬ努力と情熱の継承が不可欠でした。
長年に渡り高い評価をいただいている「魚沼産コシヒカリ」ブランドの誇りとともに、現在でも受け継がれる先人からの技と心が魚沼産コシヒカリを作り続けています。
そして、魚沼産コシヒカリがおいしい理由を実感してください。
おいしさと品質のさらなる向上のために、産地ではJAと生産者が一体となって地域の生産環境に対応した生産技術の向上と品質管理の徹底に精力的に取り組んでいます。
たとえば、おいしいお米の土台となる土づくり。稲わらや籾殻などの有機資源を有効活用など、土壌本来の地力を増やす土づくりを進めています。
より安全で安心なお米を目指して、農薬の使用回数・量の削減に取り組み続けています。また、JA全農にいがたでは、「高品質で安全・安心なお米」を約束するために4つの要件を設け、それをクリアしたお米を「JA米」として皆様へお届けしています。
よりおいしく、より安全・安心な米づくりのために。生産者とJAの技術の追求は尽きません。
環境にやさしい米づくりの推進、栽培技術の研究、土づくり・肥料開発、品質審査など、「魚沼のおいしいお米を食卓へ届けたい…」という思いを実現すべく、県機関、JA、市町村など、魚沼米の生産に関わるあらゆる人が一丸となって生産指導・技術伝承・研究開発に取り組んでいます。