お米のミニ知識【成長】

稲の成長過程

Q稲はどのように成長するのですか?
A
種まきから刈り取りまで、約5ヶ月です。

「米」という字にならって、「種もみから収穫するまでは八十八の手間がかかる」といわれます。いちばん身近な食べ物であるお米は、どのように育ち、収穫されるのでしょう。

発芽

発芽

発芽

まず、塩水に沈む重い種もみだけを選びます。約半年眠っていた状態の種もみはすぐには発芽しません。温水を循環し、十分な温度と水分を与え発芽させます。

生育初期

生育初期

生育初期

苗床で発芽させ、丈夫で健康な苗を作るため大切に育てられます。田植え前までに水田を耕すなどの整備をし、十分に育った健康な苗だけを水田に植えていきます。

分げつ期

分げつ期

分げつ期

水田に植えられた苗は、たっぷりの水や養分を吸って成長し、最初に出た茎の根本から分げつして増えていきます。3~5本を一株にして植えると最高で40本程度まで増えます。

穂ばらみ期

穂ばらみ期

穂ばらみ期

根本で形成される幼穂は、稲の最後の葉となる止葉に包まれて成長していきます。やがて、成長が進んだ幼穂は、くるまっていた止葉を押し分けて、顔を出します。

開花

開花

開花

穂が完全に茎から出てくる出穂と同時に、稲のかわいい花が咲きます。

登熟期

登熟期

オシベの花粉がメシベにつくと、受精は完了です。閉じた殻の中では、メシベの根元部分の種子になる所に、葉の光合成で作られた養分がどんどん送り込まれ、ふくらんできます。

黄熟期

黄熟期

黄熟期

茎を通して送られた養分で十分に種子が成長していくと、重みで今までまっすぐに立っていた穂が垂れ下がっていきます。稲穂が黄金色に変わってくると、いよいよ収穫期です。

掲載者:米穀部