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【営農通信21】水稲栽培で使用する除草剤について

2023年04月24日
生産事業部 生産資材課
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水田に発生する雑草は、放置しておくと一気に繁殖します。そのため、除草剤を適切に使用し防除しましょう。

水稲栽培で使用する除草剤は、散布する時期と効果により、「初期剤」「中期剤」「後期剤」「初中期一発除草剤」に分類することができます。

「初期剤」は、代かき後~田植7日前頃まで、または田植直後~田植7日後頃までに施用します。主に初期のノビエが対象、残効期間も10~20日程度の除草剤です。出芽させない効果はありますが、出芽後はほとんど効果が期待できません。主に「中期剤」や「後期剤」等と組み合わせた「体系処理」(※1)を行うのが一般的です。

(※1)体系処理…1回の処理で防除効果が不十分な場合に、2回以上の処理を行なうこと。

「中期剤」は、田植20日後~田植25日後頃までに施用するものをいい、「後期剤」は、水稲の幼穂形成期(※2)頃までに施用するものをいいます。こちらも「初期剤」や「初中期一発除草剤」と組み合わせて、「体系処理」を行うのが一般的です。

(※2)幼穂形成期…籾となるもとができる時期のこと。出穂22〜24日前頃をさす。

「初中期一発除草剤」は、残効期間が30日~45日程度と「初期剤」より長く、さらに広範囲の種類の雑草に効果があります。そのため1度の処理で「初期剤」と「中期剤」の両方の効果が期待できるため、省力化になります。

~全農大阪おすすめ農薬~

「初期剤」

【サキドリEW】

「中期剤・後期剤」

【セカンドショットSジャンボ】

「初中期一発除草剤」

【ジェイソウル1キロ粒剤】

【サキドリEW】 【セカンドショットSジャンボ】 【ジェイソウル1キロ粒剤】

※水田での除草剤を散布し、土壌などに落ち着くまでの7日間は、田面水を圃場外に出さない水管理を徹底しましょう。

(※参考 【営農通信13】水稲の病害虫・雑草対策について )

使用時期に適した除草剤を使用し、確実な防除を行いましょう。