鳥取の特産品

ぶどう

ぶどうの歴史

鳥取県のぶどう栽培は、江戸時代末期甲斐の国(山梨県)から苗木を取り寄せて北条町(現北栄町)に植えたのが最初とされており。本格的な栽培は明治40年代に始まったとされています。戦後には砂丘地を中心に植栽され、昭和40年代後半からは水田転換園での植栽も行われました。

鳥取県で栽培されている品種

鳥取県のぶどうは、県中部の砂丘地を中心に水田転換園でも栽培されており、ビニールハウスでの施設栽培がメインです。品種は、デラウェア、巨峰、ピオーネ、シャインマスカットが中心となっています。

デラウェア

6月下旬から7月下旬にかけて収穫され、県内で最も早く出荷される品種です。デラウェアはアメリカ原産の自然交雑種とされ、日本には明治時代に入ってきたとされています。果粒は小粒で食べやすく、抜群の甘味があります。

巨峰

黒系ぶどうのメジャー品種であり、7月下旬から8月下旬にかけて出荷されます。以前は有核栽培がされていましたが、現在は無核(種なし)栽培が一般的です。甘味と酸味のバランスが程よく、王道ぶどうの味わいを楽しむことができます。

ピオーネ

ピオーネは鳥取県内で最も多く栽培されている品種です。巨峰の改良品種であり、果房、果粒ともに大きく甘みも強いのが特徴です。巨峰と同じく種なしでの出荷となっており、7月下旬から8月下旬にかけて出荷されます。

シャインマスカット

2006年に品種登録された品種です。種がなく、皮ごと食べることのできるため、近年人気のぶどうです。糖度がとても高く、酸味が少ないため、ぶどうのなかでも特に甘い味わいです。8月下旬から9月下旬にかけて出荷されており、鳥取県でも年々栽培面が増加している注目の品種です。海外でも人気があり、台湾、香港等への輸出も行っています。