宇和島の早堀りじゃがいも

春の味覚「新じゃが」
ホクホク感が魅力。皮が柔らかいのでそのまま食べよう
生産者のこだわり:エコ栽培
- 宇和島の早掘りばれいしょ レシピのご紹介
- 宇和島の早掘りばれいしょ 【山口 好男さん】のご紹介(宇和島市津島町)
品種特性
宇和島の早掘りばれいしょは 男爵という品種のばれいしょで、 冬(11月~12月)に植えつけたものを、通年の収穫期より早く4~5月に収穫したものです。
早堀りのため、皮が薄く柔らかく、若くて水分を多く含んでいるため独特のみずみずしさがあります。また蒸すとホクホク!皮ごと食べれるのも魅力です。
来歴
〇 南米のアンデス山脈、現在のペルーやボリビアあたりの高原が原産地と云われています。
〇 日本へは慶長年間( 1596年~1614年)にオランダ人により長崎に持ち込まれ、さらに北海道には寛政年間(1789年~1801年)に別の品種がロシアより持ち込まれました。
〇 本格的に栽培が始まったのは明治時代になってからで、北海道の開拓が始まると同時にアメリカなどから優秀な品種が導入され、栽培が定着するようになりました。函館の川田龍吉男爵がアメリカから導入した「男爵いも」が成功例で、現在でも主力品種となっています。
産地の概要
〇 早掘りばれいしょは、年平均気温 16.5℃~17℃、厳冬期でも殆ど霜がなく、日射量の多い地域が望ましいため、宇和島の海岸地帯が適しています。 ○ 宇和島の遊子水ヶ浦地区の段畑は「耕して天に至る」と形容され、歴史的な農村風景として「農村景観百選」(農林水産省)に選ばれました。
選び方
〇 ふっくらと丸みがあって、でこぼこが少なく、皮にしわや傷がないものを選びましょう。
〇 中くらいの形が揃った球形で、ずっしりと重みのあるものがよいです。大きすぎるものは中が空洞になっていたりするので注意しましょう。
食べ方・調理ポイント
〇 新じゃがいもは水分を多く含んでおり、小さくて火の通りもいいため、コロッケ等にするよりも煮物や油で揚げたりする料理に適しています。独特のみずみずしい風味は皮の周辺にあるので、丸ごと食べましょう。
〇 ビタミンCの損失を防ぐため、ゆでるときも皮をむかずにゆで、それから調理するとよいです。皮は薄くて柔らかいので、皮ごとおいしく食べれられます。
〇 有毒なソラニンが含まれる芽や緑色の皮の部分は取り除きましょう。
保存方法・加工法
〇 袋から出して新聞紙にくるんで冷暗所で保存しましょう。低温に弱いので冷蔵庫に入れるのは避けましょう。風通しのよい日陰でも保存できます。
〇 紫外線に当てると皮が緑化して味も落ちやすくなるので紫外線には当てないようにしましょう。
〇 新じゃがいもは日持ちしないのでなるべく早く食べましょう。保存できる期間は 7日から10日ほどです。