えひめの食

里芋・伊予美人

品種特性

〇 従来の主力品種である「女早生」から優良系統を愛媛県農業試験場が選抜育成し、平成202月に新品種「愛媛農試V2号」として登録されました。

〇白くきめ細やかな肉質、丸々として形が揃っていることから「伊予美人」という名で販売されています(伊予美人はJA全農えひめの登録商標)。

〇「女早生」に比べ、秀品率が高く、収量が多いです。

〇濃厚な甘みがあり、柔らかく里芋本来の粘りも強く、なにより美味しいです。

〇9月~収穫が始まり年内を中心に出荷され、年明けは貯蔵物が出荷されます。

来歴

〇里芋は子芋を食べるタイプ・親芋を食べるタイプ・両方食べるタイプと3つに大別されます。

〇里芋の原産地はインド東部からインドシナ半島などの熱帯地方でタロイモと同じ仲間で原始マレー族の移動とともに、太平洋一帯に広まったとされています。

〇日本への渡来は古く、中国や南方から縄文時代に伝わったとされています。

〇日本の栽培の歴史は古く縄文時代には主食であったとの説もあり稲より前から栽培されていたといわれ、山に生えている「山芋」里で作られる「里芋」といわれていたともいいます。

産地の概要

〇石鎚山系の豊な伏流水と瀬戸内海の温暖な気候、肥沃な土地に恵まれたうま地区で主に栽培されています。

選び方

〇泥付きの方が日持ちします。丸みがあり、しっかりと硬さがあり、手で持った時に重みがあるものを選びましょう。

保存方法・加工法

〇熱帯・亜熱帯原産なので高温多湿を好み、乾燥や寒さに非常に弱い作物です。 泥付きなら新聞に包み湿度を保ち、常温で保管します。

〇皮を剥いてあるものは早めに食べきりましょう。

里芋・伊予美人の"すご技"

〇うま地方の「やまじ風」に対抗するため、根もの野菜である里芋を栽培。

〇品質の向上・均一化のため、良質な里芋を作る生産者からの種芋を共有。

〇形や品質を一つ一つ目で見て選別。