えひめの食

せとか 生産者の紹介

せとか(今治市菊間町)

生産地

今治市菊間町

協力生産者

JAおちいまばり 別府 英治さん

菊間町にも「3つの太陽」がありました。それは、別府さんがご自身で造成した園地です。南向きの斜面にふりそそぐ太陽光。園地前の溜め池からの反射光。そして、石垣ならぬブロック塀からの反射光。3つの太陽の恩恵を受け、水はけまで計算して造成した園地は全体で60a、せとかは8a、その他柑橘を中心に落葉果樹も栽培しています。
せとかは味に加え見た目の大きさ・美しさが特徴。この特徴を活かすため、せとかに「サンテ」という靴下のような布を年に2回、1つ1つかけていきます。まず7~9月の時期、実の日焼け防止のため「白いサンテ」をかけます。10月にはサンテを全部はずし、太陽に当てて実の色づきを促します。12月頃、果皮の色あせ防止、鳥害防止のため「黒いサンテ」をかけます。別府さんはご夫妻で、12,000個のせとかに1週間でかけていきます。せとかには葉の元や枝にトゲがあるので、サンテがけや収穫の際に手や体に刺さるだけでなく、実を傷つけたりするので、美しいせとかをつくるためには、トゲを切る作業も必要になります。枝が広がり過ぎないように枝吊りをするなど、せとかの栽培には大変手間がかかるため、高級柑橘として販売されるのも納得です。
別府さんによると、今年は柑橘の裏年にあたるので、量としては平年を下回るけれど、昨年の夏の気温が高かったので、「味の濃いせとか」ができたそうです。果皮が薄いので、手で簡単に剥けるので、味はもちろんですが、特有の香りも楽しんで召し上がってください。

2013年2月24日放送

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