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いちご新規就農者研修事業の紹介「研修所の14ケ月」

2014年04月28日
営農対策課

JA全農岐阜が行う「いちご新規就農者研修所」では、4月から翌年5月末まで、14ケ月の研修を行っています。研修生は、研修用ハウスにて実際にイチゴを栽培しながら、イチゴ栽培にかかる知識や技術を身に着けます。また、卒業後はすぐに独立して経営をスタートするため、就農に向けた具体的な準備も同時に進めていきます。

短くも濃厚な「いちご新規就農者研修所」の14ケ月についてご紹介します。

収穫・出荷から研修スタート

イチゴを収穫する研修生の内容を表示

イチゴを収穫する研修生

研修が始まる4月は、イチゴの出荷の最盛期です。研修生は、実った果実はすべて収穫し、パック詰めをして出荷します。慣れない作業になりますが、先輩や部会の生産者の指導を受けながら覚えていきます。
収穫・出荷は、11月末ごろ~6月初旬ごろまで行います。

栽培実習(通年)・座学研修(6月)・視察(都度)

座学研修を受ける研修生の内容を表示

座学研修を受ける研修生

研修生は、一人当たり10a(1,000㎡)のハウスを管理しながら、イチゴ栽培の技術を学びます。大きな面積を扱うことになりますが、こうして時間や労力の配分などの経営感覚を身に着けます。栽培実習では、育苗から定植、株の管理などに取り組みます。
6月は座学研修に集中して取り組み、病気や害虫の特徴と対策、イチゴの生理・生態の基礎知識、経営管理に関する知識等を学びます。
また、県内や県外の先進産地を視察し、広い視野を身に着けます。

育苗について学ぶ研修生

就農準備(通年)

研修生は、イチゴの栽培技術を学ぶと同時に就農の準備を進めていきます。就農には、県、市町村、JA、地域の生産部会などの協力が不可欠であり、関係機関は定期的に開催する就農支援会議にて情報を共有し、研修生の就農支援方法を検討します。就農支援会議では、就農地の検討、就農計画の作成、補助事業の利用方法などを話し合い、時には現場に赴き、実際の様子を確認しながら検討します。

就農予定地の測量の様子の内容を表示

就農予定地の測量の様子

就農支援会議の様子の内容を表示

就農支援会議の様子

研修所での14ケ月について、ある卒業生は「大変だったが、これまでの人生で一番充実していた。最初は14ケ月は長いと思っていたが、あっという間だった」と語っています。研修生にとって、就農に向けて集中して取り組む、貴重な機会となっています。