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水田農家への加工・業務用野菜導入の取り組み

2017年03月27日
直販事業課

農機レンタルの活用で作業の省力化と農家手取り向上を目指す

鉄コンテナで出荷しているキャベツの内容を表示

鉄コンテナで出荷しているキャベツ

JA全農岐阜では、水田農業の担い手を中心に加工・業務用の「キャベツ」「タマネギ」の生産振興を進めています。この取り組みは県内JA担当者からの「水田でつくれる露地野菜はないか」という相談をきっかけに平成22年からはじまりました。

他部署と連携し水田農家の野菜づくりを支援

事業を推進するため部署の垣根を越えたプロジェクトチームを結成。営農対策課と肥料農薬課はJAに提案する栽培暦と経費試算を、機械課は作業省力化に向けた農業機械の検証を、直販事業課は出荷規格や出荷方法、販売先の情報提供を担当しました。また、JAが開催する担い手研修会などの場では、多くの担い手に加工・業務用野菜の情報を発信し、仲間づくりに努めました。

作業の省力化と農家の手取り向上のために

農機レンタル事業で導入したうね立てマルチャ―の内容を表示

農機レンタル事業で導入したうね立てマルチャ―

キャベツの苗植えに威力を発揮する定植機の内容を表示

キャベツの苗植えに威力を発揮する定植機

農作業の省力化に向けて、農機の実演会を開催するとともに農機にかかるコストを軽減するため平成25年から農機レンタル事業を立ち上げ、うね立てマルチャ―、タマネギ・キャベツ定植機、タマネギ収穫機などを導入しました。さらに農家手取り向上に向けて、生産・販売にかかるトータルコストの低減をめざしキャベツでは追肥を2回から1回へ変更するなど栽培暦を見直しました。
出荷資材についても、プラスチックコンテナから鉄コンテナ出荷に切り替え、さらに平成26年から鉄コンテナのレンタル事業を立ち上げ、プラスチックコンテナ利用料の約半分で利用できる仕組みを確立しました。
少しずつ成功事例を積み重ね、平成27年のキャベツの作付面積は開始当初から19倍の31ヘクタール、タマネギは2倍の6ヘクタールに拡大しています。今後もJAなど関係機関の理解と協力を得ながら加工・業務用野菜の生産振興を行っていきます。