新着情報

平成29年度いちご新規就農者研修生へインタビュー!

2017年11月01日
営農対策課

「JA全農岐阜いちご新規就農者研修所」では、4月から第10期生4人が研修しています。
今回は、10月で半年を迎えた研修生に、農業に対するイメージや、応募のきっかけ、半年で感じた手ごたえなどをインタビューしました!

インタビューに答えてくれた研修生の内容を表示

インタビューに答えてくれた研修生

Q1:農業に対するイメージは?
A:農業は、地域に暮らす人の食を支える大きな仕事だと思います。しかし、後継者や担い手不足に悩まされているイメージがあり、作物ごとに所得の格差が大きい産業のイメージも持っています。ただ自身のアイデア・技術の向上・絶ゆまぬ努力次第で結果が目に見えて分かる仕事として魅力的だなと感じます。

Q2:いちご新規就農者研修所があることをどこで知りましたか?
A:岐阜県のホームページです。農業の研修を探しているうちに県のトマト施設、JA全農いちご研修所、JAぎふの野菜塾等を紹介するサイトから知りました。

Q3:いちご新規就農者研修生に応募したきっかけは?
A:私の家は本巣市で柿農家を営んでいます。当初は柿農家を継ぐ予定でした。しかし、経営収支の問題から柿だけで農業経営する事は難しいという事を知り、昨年から心機一転して新しく栽培する作物を探していました。県・JAのホームページや農畜産公社の協力もあって最終的に岐阜いちごの高設栽培をやる事を決意しました。いちごは農業モデル経営指標から比較的小規模な経営面積・必要労働人数も少ない・安定して長く収穫できる作目という情報を得て、これなら自分も新たにいちご農家として独立出来るのではないかと思い、応募しました。

Q4:前の職業はどういう仕事をされていましたか?
A:学生です。主にバイオサイエンス系の大学で脂肪細胞の研究をしていました。サイカチ(Gleditisia japonica)と呼ばれる日本固有の在来樹木の棘から肥満やⅡ型糖尿病の治療に役立つ成分を探索していました。いちご栽培とは直接関わりの薄い分野の研究ですが、現在では、大学で学んだ知識を活かして研究に臨んでいます。

Q5:はじめのイメージと比べ、実際やってみてどうでしたか?農業に対するイメージ等変わりましたか?
A:実際には、想像より厳しい作業が多かったです。例えば、収穫・パック詰めに関してはスピード勝負なので、一秒でも作業所要時間の短縮が必要となってきます。当然、それに伴い、作業の見直し・改善が必要となってきます。収穫・パック詰めが遅れると他の作業(葉かきや薬剤散布、育苗管理)を行う時間が減り、収量が落ち、翌年の準備も遅れてきます。どれだけ作業を早く終わらせるか、適当な仕事をしていないかを見つめ直すことが大事な事だと思います。

Q6:半年が経過し、つらかったこと、好きなところ、手ごたえを感じたこと等はありますか?
A:パック詰めが難しかったです。いちごの重さと大きさによって詰め分けるのですが、これはほとんど感覚で覚えないといけません。最初の内は、測定器に乗せて重さを量っていましたが、このやり方では時間もかかり、作業速度が大幅に遅くなります。9期生の先輩と比べて、自分の方が遙かに遅く、毎日が自分にとって苦しい日々でした。しかし、5月中旬を越えた辺りからその感覚を掴み始め、日に日に詰める時間が速くなっている事に気づきました。将に実を結ぶという事はこのような事なんだなと作業を通して考えさせられました。

Q7:将来の夢は?
A:6.0t/単収を目指しています。売上10,000,000円を目指して、安定した生産体制を確立して農業所得の確保、経営を成り立たせたいと考えています。

現在、JA全農岐阜では、第11期生の研修生を募集中です!!ご興味のある方は、ぜひご連絡をお待ちしています。
連絡先:058-276-5301

※JA全農岐阜いちご研修所は、JA全農岐阜、岐阜県、市町村、岐阜県園芸特産振興会、JAと管内のいちご部会が協力して運営しており、来年5月末までの14か月間でイチゴ農家となるために必要な知識や技術の習得を指導し、就農に向けた支援に取り組んでいます