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和牛繁殖生産の即戦力となる人材を育成する「ひだキャトルステーション」が開所!

2019年05月15日
畜産販売課
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テープカットをする関係者

JAひだ、飛騨市とJA全農岐阜が共同で出資した「(株)ひだキャトルステーション」は4月中旬、同市古川町でステーションの開所式と研修第一期生の入所式を行い、本格的な事業がスタートしました。
開所式には行政や関係機関などから45人が出席。初年度は第一期生一人を受け入れ、即戦力となる人材を育成します。研修期間は2年間で、JAや関係機関の畜産担当者の他、管内の生産者が講師を務めます。

飛騨管内の肉用牛生産は、中山間地の根幹的な農業として重要な役割を果たしてきましたが、近年は繁殖農家を中心に高齢化に伴う離農が進み飛騨牛の素牛生産の基盤が脆弱化しています。この課題に対応するため、事業運営主体「(株)ひだキャトルステーション」をJAひだ、飛騨市、JA全農岐阜の三者で設立。JAひだが取得した酪農施設跡を県や飛騨市の支援で改修し、繁殖雌牛を最大100頭まで飼養可能な施設としました。
同社では、人材育成事業と並行して、低コスト繁殖経営モデルの実践研究も実施、事業で発生する堆肥を水田に還元、発酵粗飼料を生産して飼料として給与することでコスト削減を図ります。
今後は、ひだキャトルステーションを拠点として飛騨牛の素牛生産、担い手の育成、耕畜連携など、産地やブランドの振興を行っていきます。