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飛騨ミート農業協同組合連合会が最高位「農林水産大臣賞」を岐阜県内で初受賞!!

2021年12月16日
コンプライアンス推進課
お知らせ
国内随一の衛生管理で飛騨牛を世界へ

飛騨ミート農業協同組合連合会(以下:JA飛騨ミート)が運営する飛騨食肉センターは、国内トップクラスの衛生基準を維持し、14の国・地域の牛肉輸出施設認定を取得している、岐阜県内唯一の輸出用飛騨牛の食肉処理施設です。

このたび、令和3年度「輸出に取り組む優良事業者表彰」において、国内随一の衛生管理による飛騨牛の輸出拡大への取り組み等が高く評価され、JA飛騨ミートが最優秀賞である「農林水産大臣賞」を県内で初めて受賞しました。

オーストラリア現地プロモーションの様子

取り組み内容

1.日本トップクラスの衛生管理体制を整備
輸出規制の厳しいオーストラリアからの工場視察

HACCP(危害分析重要管理点)対応施設の導入に加え、2004年には品質の国際規格「ISO9001」、2007年には食品安全の国際規格「ISO22000」の認証を取得。2017年にはGFSI(世界食品安全イニシアチブ)が唯一認める食品安全システム認証規格「FSSC22000」の認証を取得しました。

食品輸出では、衛生基準の特に厳しいアメリカやEUを含めた14の国・地域の牛肉輸出施設認定を受けており、15ヵ国目となるブラジルへ申請中です。

2.コロナ禍での需要回復に迅速に対応

2020年は新型コロナウイルスの影響でアメリカ、EUの飲食店休業により売上が大きく落ち込む一方で、コロナ禍の家食需要によって高まった輸出先国の小売分割加工のニーズに迅速に対応。他産地に先立って需要回復に取り組みました。

通常は半枝肉の状態で25~30の部位に分けられますが、要望に応じて最大65の部位まで、さらに500gほどの小さなブロックにまで小割することができます。小割加工は独自の研修を経て、すべて職員が手作業で行っています。

3.動物福祉・血班への対応

牛の移動時の鼻輪による無理な牽引を禁止するなど、牛にストレスを与えない取扱法を実施し、EUやアメリカ、オーストラリア等の厳しい動物福祉基準をクリア。関係機関と連携して、と畜時に牛肉の商品価値を落とす血班の発生を抑える研究を行い、論文も公表しています。

4.賞味期限を延長するための研究開発

劣化の少ない冷蔵での海外輸送を容易にし、海外での販売期間延長を狙って、賞味期限を延長するための研究開発を実施。と畜から加工、出荷までの高度な衛生管理によって、保管温度4℃での賞味期限を60日から100日に延長することに成功しました。一般にアメリカへの船便輸送では40日かかりますが、現地着から60日間の販売期間を確保できるようになりました。

今後の展望

■「飛騨牛コンソーシアム」を通じた連携強化
「飛騨牛コンソーシアム」の総会

2021年度にはJA飛騨ミート、生産者団体、輸出業者が一体となった「飛騨牛コンソーシアム」を設立。PR活動の共同実施や生産者への輸出対策のフィードバックが行いやすい体制を構築しました。
2022年2月にはロサンゼルスで大規模な飛騨牛プロモーションを実施予定で、現地バイヤーと直接対話する営業活動を増やしていく見通しです。

■関係機関と連携した共同研究および論文発表

日本を代表する牛肉輸出取扱施設として、和牛ブランド力向上のため大学などと積極的に共同で研究を行い、引き続き海外へ向けて進んで論文を発表していきます。

■飛騨牛生産農家の後進育成

地元高校に雌仔牛を7年連続で寄贈。難しいとされる雌の最新肥育技術を高校生が習得することを目指して次世代育成を行っていきます。

地元高校への雌仔牛贈呈式




<輸出に取り組む優良事業者表彰の概要>
・主催:公益財団法人 食品等流通合理化促進機構
・趣旨:農林水産物・食品の輸出促進及び事業者の輸出意欲の喚起に向け、優れた取り組みを紹介することで、我が国の我が国の農林水産物・食品の輸出促進を図る。


冒頭の写真は、オーストラリア現地プロモーションの様子

飛騨ミート農業協同組合連合会公式ホームページ