GAP(Good Agricultural Practice)をご紹介!~知ってて損はない農業のこと~
GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)は「よい農業の実践」と直訳できます。
農産物の安全性を確保し、よりよい農業経営を実現するため、農産物を生産する工程において「食品安全」「環境保全」「労働安全」等の観点から適切な管理を行い、点検・評価、改善しながら持続可能な農業を目指すための取り組みです。
GAPの種類には「GLOBALG.A.P(世界基準)」、「ASIAGAP(アジア基準)」、「JGAP(日本基準)」に加え、都道府県によって独自のGAP認証制度などが存在します。
近年では、東京五輪・パラリンピックの選手村に提供される食材にGAP認証が求められたことでGAPに対する生産者の認知度は高まりましたが、消費者にはまだなじみがないのが現状です。
農林水産省では、わが国の農業の持続的な発展のためにGAP認証制度を推奨しています。
「ぎふ清流GAP」で人と環境にやさしい農産物を!
岐阜県は、2020年11月に県独自のGAP制度「ぎふ清流GAP評価制度」を創設しました。これは、岐阜県が2017年に創設した従来の県GAP制度を拡充し、国際水準GAPに準拠した109の評価項目によるGAP制度で、一定水準以上となった生産者は評価書の交付を受け、3年間県認証ロゴマークの使用が認められます。
具体的な取り組みとしては、異物混入の防止、農薬の適正使用と保管、廃棄物の適正処理、従業員の作業安全の確保と指導などがあり、その内容は多岐にわたります。
県の認証を受けたロゴマークは、「安全・安心な農作物」の証しとなります。
~良い農作物選びの手助けに!~
スーパーマーケット「コープぎふ 長良店」では、糸貫トマト振興会の中でJGAP認証を受けた生産者のトマトが、オーガニック・有機野菜コーナーで販売されています。
お近くの量販店でも「JGAP」、「ぎふ清流GAP」の認証を受けた「岐阜の野菜・果物」をぜひ探してみてください!
JA全農岐阜は、「生産者と消費者を安心で結ぶ」という理念の基、GAPの認知度向上に向けた取り組みを行っていきます。