中濃地区特産の「円空さといも」の出荷が１１月５日、関市の小瀬里芋選果場で始まりました。出荷は１２月をピークに来年３月まで続きます。県内や名古屋市場を中心に取引され、スーパーなどで販売されます。今年は１００トンの出荷を見込んでいます。
　
丸い形が特徴の「円空さといも」は、昭和後期に丸芋を多くつける株が発見されました。系統の選抜を繰り返し、粒ぞろいの良い系統を研究し育成してきました。もっちりとした粘りがあり、煮崩れしにくく味が染みやすいのが特徴です。
関市にゆかりのある江戸時代の僧、円空が彫った仏像の顔と形が似ていることから、この名前がつけられました。
多いときは６３名の生産者がいましたが、高齢化により現在は４３名まで減少しています。

円空さといも生産組合の片桐靖晴組合長は、「今年は夏が暑かったので少し小ぶりですが、生産者がしっかりと水の管理をしたのでおいしく育った。煮物が一番だが、おでんやから揚げもおすすめ」と話しました。
寒さとともに美味しくなる「円空さといも」を、ぜひご賞味ください。

選別前の円空さといも