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JA全農ひろしま×広島大学  鶏ふん堆肥の有効活用へ現地検討会

2025年09月22日

 JA全農ひろしまと広島大学は8月27日、三原市の「全農チャレンジファーム広島・三原農場」で、鶏ふん堆肥の有効活用に向けた共同研究に関する現地検討会を開きました。JA職員や行政関係者ら約50人が参加し、研究の進捗状況や、メタンガスを測定するチャンバーなどの調査を視察しました。
 
 検討会の中で、広島大学大学院統合生命科学研究科の長岡俊徳准教授は、「鶏ふん堆肥を国内で自給可能な肥料として活用することで耕畜連携と資源循環を促進し、持続可能な食料生産を目指していく」と水稲栽培における鶏ふん堆肥の利用意義を強調しました。
 また、全農ひろしま肥料農薬課の田中担当は混合堆肥複合肥料入り一発肥料「エコケッコー」を紹介。同肥料は県内で発生した鶏ふんを原料の一部に使用した混合堆肥複合肥料を約25%配合しており、粒状のため田植えと同時に施肥できるのが特徴です。
 参加者からは「鶏ふん堆肥を使って水稲を栽培している生産者からは、収量が慣行栽培と同程度だったと聞いている。今後は、生産者も含めた意見交換できる現地検討会を開いてほしい」との声が上がり、今後の鶏ふん堆肥の普及拡大が期待されています!

 今後も地域資源を有効活用することで、外的要因の影響を受けにくい持続可能な農業経営の実現を目指し、研究を進めていきます。

 ■共同研究について説明する長岡准教授
  

 ■チャンバーを使用して調査する学生と圃場を見学する参加者