県の酪農・乳業を見て食べて理解 ~かながわミルクフェスティバル~
2016年10月03日
県内の牛乳工場で生産された牛乳を飲み比べる「牛乳ソムリエ」コーナー
神奈川の酪農や乳業について県民に知ってもらおうと、10月1日、横浜市西区の日本丸メモリアルパークで、「かながわミルクフェスティバル2016」が開催された。かながわ酪農活性化対策委員会、(一社)神奈川県畜産振興会が主催し、県内の酪農家、乳業メーカー、畜産関係団体、県関係者らが多数参加した。
県酪連の石井重満会長は「県産牛乳や乳製品を味わい、体験を通して県内酪農のファンになってもらえれば」と来場者に呼びかけた。
会場には、第一種動物取扱業者の服部牧場(愛甲郡)からやってきたホルスタイン種「ローズ(5歳)」が展示され、来場者の人気を集めた。牛乳瓶入り県産牛乳の試飲や牛乳の飲み比べ、アイスクリーム等の乳製品の販売に行列ができた。来場者は、模擬搾乳体験、牛乳パック工作、牛乳工場の映像紹介などの展示を通し、楽しみながら県酪農や乳業への理解を深めていた。また、熊本酪農復興支援として熊本県産の牛乳・乳飲料の販売や展示、「生粋かながわ牛」試食も行われた。
(一社)県畜産振興会の志澤勝会長は、「本物の乳牛を目にして、牛乳を味わう事で、都市部で畜産業を継続していく意味を理解して頂けるのでは」と話した。
現在、県内では187戸の酪農家が年間約6.9千頭の乳牛を飼養し、年間約3.8万トンの生乳を生産する。県産牛乳は学校給食など、多くが県内で消費されている。
模型を使った乳搾り体験
県産牛乳の試飲。昨今は珍しくなった「牛乳びん」が好評だった
牛乳パックを再利用したゲームは子供たちに大人気
迫力と説得力のある、本物の乳牛の展示