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土壌分析技術の向上へ「施肥マイスター講習」

2016年09月20日

 

簡易型土壌分析キットを使い収穫後の土壌分析する受講者

 生産資材課は、土壌診断結果を有効活用し、農家の施肥相談に対応できる人材の育成に向け、JA職員を対象に施肥講習会を開催している。土壌診断を活用した土作りは、無駄な施肥コストを抑え、地力アップにより収量が増え、農家手取りの向上につながる事が期待される。
 2015年度には土壌・肥料の基礎知識習得を目指す講習会を開催し、JA営農指導員など15名が「JA施肥アドバイザー」の認証を受けた。さらに高度な知識や技術を習得してもらおうと、今年7~9月に「JA施肥マイスター講習会」(全6日間)を開催した。

 講義は、実習圃場での土作りから播種・施肥、収穫まで、農作業を通して行われる実践的な内容。土壌採取と物理性診断、土壌改良、その分析結果に基づく処方箋作成や施肥設計、作物のリアルタイム診断と栽培中の施肥管理方法など、的確なタイミングで学んでいく。 様々な施肥状況に対応できるよう、実習圃場に複数の施肥パターンと無施肥の区画を用意し、土壌改良結果から、作物体診断まで、比較分析した。また、農家役とJA役に分かれての施肥面談演習では、土壌診断結果と施肥提案を分かりやすく説明するための事前準備から、施肥提案するまでの流れを体験した。
 
  講習後に行う「認証試験」合格者は、「JA施肥マイスター」に認証される。生産資材課では、将来的にJA施肥マイスターのネットワーク化をはかり、営農指導技術に関する情報や課題を共有し、技術の維持更新を図っていきたい考え。今後も施肥設計のプロ養成を目指し講習を継続する予定。