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学校給食米を育てる田んぼで生き物調査 ~県産給食用米の大切さを共有~

2016年06月27日

稲を倒さないよう、株間をゆっくりすすみながら生き物を探す参加者たちの内容を表示

稲を倒さないよう、株間をゆっくりすすみながら生き物を探す参加者たち

 JA全農かながわは、6月25日、学校給食への県産米利用に対する理解を醸成するため、小田原市内で「田んぼの生き物調査」を開催しました。 会場となったJAかながわ西湘管内の田んぼには、親子連れ15名の他、学校給食会、JA、全農職員など26名が集まりました。

 調査方法の説明を受けた後、参加者は生き物捕獲用の網とポットを手に田んぼに入り、水を濁らせないよう株の間をゆっくりすすみ、目を凝らしながら生き物を探しました。続いて、全員で捕獲した生き物を観察し、種類や名前を『田んぼの生き物図鑑』で調べ、生き物の特徴について講師から説明を受けました。


  当日は早朝まとまった雨が降り、気温や環境に影響を与えましたが、カエル、ドジョウ、ヤゴ、タニシ、ガムシ、ミジンコなど、23種類を確認しました。 JA全農営農・技術センターの大武勇講師は、「田んぼは稲だけでなく、多様な生き物を育み、その生き物を糧にする鳥なども集い、豊かな自然を育てている。お茶碗一杯分のごはんは、稲3株に相当する。みなさんがごはんを食べる事で、田んぼの生き物達も元気に育つ事を覚えていて欲しい」と話しました。
 

 事務局の全農かながわは「稲を倒さないよう気をつけて調査した田んぼでは、学校給食用のお米を育てている。神奈川でとれたお米を、地元の給食で食べられるように取り組んでいるので、給食のごはんを大事に食べて」と呼びかけました。

 参加者からは「田んぼに入る機会は貴重。日頃見る事のない生き物に出会えて、子供達は良い経験ができた」との感想が聞かれました。学校給食会の担当者は「子供達が楽しそうで良かった。地産地消への理解が深まるよう、今後も関係者が協力し、取り組みを継続していければ」と話していました。


  JAグループ神奈川で取り組む「学校給食用米確保運動」は、生産者の理解とJAの集荷努力等により、2015年産米で約2200㌧を学校給食に供給することができました。運動目標数量である2500㌧の集荷に向け、今後も引き続き関係者に協力を求めていきます。