神奈川県いちご組合連合会は、１月11日、「神奈川県いちご品評会（果実の部）」をＪＡかながわ西湘本店で開催した。県下15支部から県内主要品種「とちおとめ」「さちのか」「紅ほっぺ」「章姫」等148点が出品された。県農業技術センターや青果卸売市場関係者らが、大きさ、色つや、姿形の揃い方、詰め方等、品種特性を考慮し審査した結果、遊作英夫氏（海老名市）出品の「紅ほっぺ」が神奈川県知事賞に輝いた。

　今年は天候不順や低温の影響で、いちご全般に収量減や出荷の遅れが見られ、着色不足や形状不揃いが懸念された。審査長を務めた県農業技術センター菊池雅美所長は「厳しい栽培環境下でも、品評会に合わせて色、つや、形を整えた高品質な果実が出揃った。県内生産者の出荷技術の高さを実感する」と講評した。
　市場関係者は、「おいＣベリー」など品種の増加で消費者の選択肢が増える事を歓迎する一方、果肉を傷めない詰め方など、出荷技術の更なる向上を求めた。
12月に実施した「立毛の部」審査では、髙梨忠夫氏（平塚市）が農林水産大臣賞を受賞した。

　　　　Ｈ29年度 神奈川県いちご品評会 特別賞　（敬称略）