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高品質な県産ミカンをカナダへ~現地輸入担当者、ミカン選果場を視察~

2019年01月29日

JAかながわ西湘は、2018年11月7日、カナダの輸入業者であるオッペンハイマー社のウォルト・ブリーデン副社長を招き入れ、12月から始まるミカンの輸出に先立ち、成田選果場や福沢選果場の視察を実施した。

カナダへの県産ミカンの輸出は、約160年という長い歴史を持つ。輸出当時は個人での出荷となっていたが、需要の増加により出荷組合を発足し、現在はJA全農かながわが県産ミカンを集荷し、日本園芸農業協同組合連合会が全国の荷をまとめて輸出している。現地では「サンブランド」として販売されており、クリスマスにはプレゼントを入れる靴下にミカンを入れる習慣もあることから、12月は特に需要が高まる。

一方で、近年は腐敗果などの品質問題により日本産ミカンの顧客離れが深刻化。

同連合会は、信頼回復を目指し、安定した品質で出荷を行える神奈川県、静岡県、佐賀県の3県のみに絞って今年度の輸出を行うこととした。

選果場では、農協職員が2018年産の生育状況について説明し、ウォルト副社長は皮の硬さや酸度、海上輸送への耐性などについて質問し、ミカンの品質を確認した。

視察後、ウォルト副社長は品質について「満足している」と笑顔で話し、「われわれの会社も130年以上にわたって日本産ミカンを取り扱っているが、更なる発展のためにも、生産者の方々には品質対策を徹底してほしい」と農協関係に協力を求めた。

福沢選果場でミカンの品質を確認するウォルト副社長