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良質米生産へ技術研さん~県などが研修を開催~

2019年05月10日

米の栽培技術の向上を目的とし、3月15日、「良質米生産振興研修会」(主催:神奈川県、JA県中央会、JA全農かながわ、神奈川県農業共済組合)が県農業技術センターで開催され、生産者やJA・関係機関職員など約200人が参加しました。

研修では実需者が求めるコメの品質について認識を深め、全農パールライス(株)小林幸治工場長は、異物混入の防止策を徹底するなど安全・安心に努める重要性を指摘しました。また、モデル圃場で栽培実験に取り組む県内3JAの担当者が研究結果を報告するなど、良質米生産のための情報共有がなされました

神奈川県は、学校における食育の推進を進めており、給食食材の地場産使用率の目標を30パーセントと定めています。米についても地場産提供を推進しており、JAが集荷した米のうちJA全農かながわ出荷分の殆どが、学校給食に使われています。しかし近年、販路の拡大によりJAを通さずに出荷されている米の割合が増加。(公財)県学校給食会が必要としている県産米は3500トンですが、実際にJA全農かながわが直近の30年産で供給できる見込みは1,650トン程度で、全ての給食米をまかなうには県産米が足りていません。

こうした中で今回、初めて県学校給食会の湯川晃浩理事長が出席し、「子どもたちのためにも、JAへの県産米の供給をお願いしたい」と生産者に協力を呼びかけました。