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訳あり梨を活用したクラフトビール「和梨のヴァイツェン」が限定販売中です

2019年10月16日

サンクトガーレン有限会社(https://www.sanktgallenbrewery.com/)は、B品や台風15号で傷がついてしまった小田原の梨を活用し、新商品「和梨のヴァイツェン」を開発しました。10月20日まで横浜赤レンガ倉庫で開かれている「横浜オクトーバーフェスト2019」で、限定販売しています。(1100円/500ml、800円/300ml)

同社と産地のJAかながわ西湘を結びつけたのは、青果物の中間流通機能を持つJA全農かながわ中央ベジフルセンター。同JAから「市場で高値のつきにくいB品の梨を有効活用したい」という相談を受け、同センターは以前から取り引きのある同社に依頼を持ちかけました。同社は、同JA産の規格外の湘南ゴールドや長野県産の訳ありリンゴを使ってビールに加工するなど、果実を生かしたビールのノウハウに定評があります。

商談を進める中で台風15号が到来し、収穫直前に落下した梨も追加で引き取ってもらうことになり、豊水や幸水、菊水など合計350キロを提供しました。

岩本伸久社長は、梨のみずみずしい甘さと相性の良い小麦麦芽を主原料としたフルーティーな風味の「ヴァイツェン」というビールをベースに選択し、細切りやピューレ、ジュース状に加工した梨をたっぷりと加えました。

梨本来の風味を生かすため香料などを一切使用せずに仕上げたビールは、会場でも「ほんのり甘くておいしい」「柔らかい口当たりでゴクゴク飲める」と好評です。

岩本社長は、「生産者の役に立てたのならうれしい。傷があっても美味しい果実を仕入れられるのでこちらとしてもありがたい」と笑顔で話します。

生産者手取りが向上する他にも、県産の梨を使ったビールを多くの消費者に味わってもらうことで県内農業のPRや地域活性化にもつながります。

同センターは今後も産地の情勢や実需者ニーズをいち早く捉え、双方のメリットにつながるような供給体制の構築を進めていきます。