山梨の農畜産物

もも

  • 南アルプスとももの花

山梨県の主な『もも』の品種と特徴

品種名 特徴
ちよひめ 極早生品種で山梨県では、6月中旬から下旬に収穫される品種です。果実は小さめですが、果汁が多く、甘くて酸味の少ない品種です。
日川白鳳(ひかわはくほう) 山梨県の早生種の主力品種です。山梨県の田草川氏が白鳳の枝変わりとして発見した品種で、果肉は白色で甘く果汁が多く、繊維は少ないももです。6月下旬から7月中旬ころまで楽しむことができます
夢桃香(ゆめとうか) 早生種のオリジナル品種として2019年に品種登録されました。7月上旬に成熟し、早生種としては大玉です。これまでのモモとは違う新しい肉質が特徴です。果汁も多く、食味も良好です。
夢しずく 山梨県果樹試験場で育成した7月上旬から中旬に成熟する品種で、日川白鳳に続き収穫されます。早生種ですが大玉で、糖度も高く食味が良好です。現在、県内で産地化を進めている品種です。
夢みずき 早生種のオリジナル品種として山梨県果樹試験場で育成されました。大玉で糖度も高く、食味も優れています。旬の時期は7月中旬です。
白鳳(はくほう) 山梨県で最も生産量が多い品種です。鮮紅色に色づく美しい外観、白色で果汁が多い果肉、酸味は少なく上品な味が魅力です。旬の時期は7月中旬~7月下旬です。
浅間白桃(あさまはくとう) 山梨で生まれ育った品種です。300g前後と大玉、鮮明な着色、甘く香り高い果肉と、外観・食感・味覚の3拍子そろった優れた品種です。旬の時期は7月下旬~8月上旬です。
川中島白桃(かわなかじまはくとう) 浅間白桃に続く晩生種の主力品種です。300gを越える大玉、鮮明な着色、緻密な食感に優れた品種です。甘味が多く、日持ち性に優れます。旬の時期は8月上旬~8月中旬です。

山梨と 『もも』 のオイシイお話

・山梨は日本一のもも生産県!

山梨県は、国内生産量の約1/3を生産している全国第1位のもも生産県です。主な生産地は山梨市/甲州市(塩山)/笛吹市(春日居町・一宮町・御坂町・八代町)/南アルプス市(櫛形・白根)などで、収穫期にはもも狩りでおおいに賑わいます。

・山梨のももがオイシイ理由。

果樹に実がつき始めの頃に、良さそうな実だけを選んで残して他を摘み取る「摘果」により、大きくて食味に優れたももが生まれます。また、収穫した果実は糖度により厳しく選別されますが、その作業を正確かつスピーディに行うための「光センサー」も1989年に山梨県が全国で初めて開発しました。

・もものオイシイ召し上がり方(1)

ももは収穫後、果肉が軟らかくなるころの方が果汁も豊かに味わえます。ただし甘さは増しませんので、歯触りのしっかりした方が好きな方はお早めにどうぞ。ももは冷やしすぎると風味が落ちますので、食べる1~2時間前に冷蔵庫に入れるとちょうどよいでしょう。長時間入れておく場合は一つずつ紙に包み、箱などに入れて冷気に直接触れないようにしてください。

・もものオイシイ召し上がり方(2)

果皮はナイフより手でむくのがおすすめ。指先を洗うフィンガーボールを用意しておくと便利です。また、果皮がむきにくいときはぬるま湯に軽く浸すとむきやすくなります。切り分けるときは縦にそぎ切りしましょう。ももは頭(枝付きの反対側)と果皮近くが甘みが強く、逆にくぼみのある枝付き部と種近くは味が薄いので、その方が均等に味わえます。また、果肉にレモンの絞り汁を塗ると変色が防げます。