山梨の農畜産物

山梨の野菜

山梨県の野菜産地は、京浜地域などの大消費地に隣接しており、標高200mから1,200mまでの標高差のある耕地を活用した特色ある栽培が行われています。
甲府盆地の平坦地では、盆地特有の昼夜の温度差が大きい気候を活かし、皮が柔らかく美味しいなすが作られます。また、春先の日照時間が多いことからビニールトンネルやビニールハウスで栽培された甘いスイートコーンや瑞々しいトマト、きゅうりも山梨の代表的な野菜です。
八ヶ岳南麓や富士北麓の高冷地では、夏の涼しい気象条件を活かしてトマト、きゅうり、キャベツなどの夏秋野菜が作られており、平坦地の施設栽培とあわせると山梨の野菜を年間を通じて利用することができます。
各地域の伝統野菜もたくさんあります。

山梨の伝統野菜

あけぼの大豆

身延町曙地区で栽培されていた大豆で、その起源は明治時代に関西地方から導入されたものと言われています。
粒を十粒並べると六寸になるほど粒が大きいことから、「十六寸」という名称が使われています。特徴としては粒が大きいことと、甘みが強く味の良いことがあげられます。

浅尾だいこん

北杜市明野町の秋だいこんの歴史は古く、江戸時代からソバと共に栽培されていたと言われています。
恵まれた土壌条件から産出される当地域のだいこんは、食味などをはじめ高品質で、生食用、加工用ともに引き合いが強く、「浅尾だいこん」としてブランドが確立されています。

やはたいも

やはたいもは、甲斐市八幡地区に栽培されているさといものブランド名で、栽培の歴史は古く、江戸中期から栽培されていたとされています。
堆積した肥沃な砂質壌土によって、地肌が白く、他の産地にはない、きめ細かい繊維と粘り気をもったさといもが生産されます。とろけるような舌ざわりです。

大塚にんじん

市川三郷町大塚地区では、土壌が深くきめ細やかで、石が無い肥沃な土地のことを「のっぷい」と言い、昔から品質の良いにんじんやごぼうなどの根菜類がよく穫れた地域です。
栄養分豊富な「のっぷい」に育てられた大塚にんじんは、濃い鮮紅色で独特の風味と甘さがある太くて長いにんじんであり、収穫時には、80cm~120cmにもなります。

鳴沢菜

江戸時代から栽培されてきたと言われています。長野県で栽培されている「野沢菜」と同様のカブナです。葉柄が柔らかく浅漬けに適しており、肥大したカブも利用できます。

こども農業新聞

JAグループが掲げている「食農教育」および「よい食プロジェクト」の取り組みの一環として、JA山梨中央会では「こども農業新聞」を作成しています。
県内の主な農畜産物の収穫・出荷カレンダー、産地地図などわかりやすく掲載されていますのでぜひご覧ください。