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「JA全農岐阜いちご原種苗育成施設」が竣工しました!

2021年03月31日
園芸販売課
園芸

JA全農岐阜は3月12日、本巣市に建設した「JA全農岐阜いちご原種苗育成施設」の竣工式を行いました。

完成したイチゴの原種苗育成施設の内容を表示

完成したイチゴの原種苗育成施設

新しい原種苗育成施設ができたことで、イチゴ優良原種苗の安定供給ができ、イチゴ生産者が安心してイチゴ生産に注力することができます。またイチゴ生産の環境を整えることで県産イチゴのブランド力や生産振興が期待されています。
旧施設は建設から約38年が経過し老朽化がみられ、優良原種苗の安定供給が難しい状態でした。一方で、県内では「いちご新規就農研修所」の卒業生の多くが中心的な担い手として活躍し、今後は生産量が増えると期待されています。生産拡大に伴って優良原種苗の安定供給が1つの課題であり、同施設はその課題解決のため建設が進められました。

同施設では、二酸化炭素を使った防除システムが導入され、イチゴにつくハダニなどから原種苗を守ります。また環境整備システムを備え、原種苗の育成に最適な温度管理を行います。
イチゴ種苗供給で、岐阜県農業技術センターが優良な原原種苗を生産し、その原原種苗をもとに同施設で原種苗が生産されます。生産された原種苗は各JAが運営する親苗施設で親株として育てられ、その後生産者に供給されます。

竣工式で施設の起動ボタンを押すJA全農岐阜山内会長(中)とJAぎふ櫻井組合長(左)と岐阜県いちご原種苗生産組合村瀬組合長(右)の内容を表示

竣工式で施設の起動ボタンを押すJA全農岐阜山内会長(中)とJAぎふ櫻井組合長(左)と岐阜県いちご原種苗生産組合村瀬組合長(右)

イチゴ種苗供給計画(イメージ)の内容を表示

イチゴ種苗供給計画(イメージ)

2021年2月のオーストラリア向け「岐阜いちご」輸出初出発式の内容を表示

2021年2月のオーストラリア向け「岐阜いちご」輸出初出発式

同施設が供給するイチゴ原種苗は岐阜県が育種した美濃娘、濃姫、華かがりの3品種です。3品種は県内で生産される「岐阜いちご」の約9割を占め、岐阜市場をはじめ、名古屋市場や北陸市場からの安定供給のニーズがあります。また国内市場だけでなく、これまでにシンガポールや香港、タイにも輸出され、2021年からはオーストラリアへの出荷もスタートしました。岐阜が誇る「岐阜いちご」ブランド力が認められる中で、生産拡大が求められています。

岐阜いちご(美濃娘,濃姫,華かがり)についてはコチラ