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広島県県畜産共進会 夏季枝肉の部を開催

2018年07月25日

▲最優秀賞受賞を喜ぶ馬上さん


 

▲肉質の良さやロース芯面積の大きさが高く評価された馬上さんの出品牛


 

JA全農ひろしまは2018年7月24日、広島市中央卸売市場の食肉市場で第94回 広島県畜産共進会(夏季枝肉の部)を開きました。27頭が出品され、安芸郡熊野町の馬上幸治さん(43)の出品牛が最優秀賞を獲得しました。

 

参考出品牛2頭を含む、雌12頭、去勢17頭が出品されました。出品牛全体の平均は、枝肉重量513.9キロ、BMS(脂肪交雑)ナンバー6.8、ロース芯面積70.2c㎡、販売単価は2,367円(税別)。1頭あたり1,215,410円(税別)で取引されました。

 

最優秀賞に輝いた馬上さんの出品牛「石橋4907」(去勢)は、もも抜けや肉質の良さ、ロース芯面積の大きさなどが評価されました。A5等級で、枝肉重量592.4キロ、BMSナンバー11、ロース芯面積94c㎡で、販売価格は2,203,728円(税別)でした。馬上さんの牛舎は7月の豪雨災害で浸水しましたが、早期に水を抜くことができ、幸いにも牛への影響は無かったといいます。一方で親戚の家が被害に合うなどし、災害から1週間は復旧作業に追われました。困難を乗り越えての受賞に「特に体形が最高の牛で、自信がありました。普段から温度管理や衛生面に注意しています。次回も賞をとれるよう頑張りたいです」と喜びました。

 

和牛枝肉価格は昨年の相場高騰と比較すると若干下がったものの、ほぼ横ばいで推移しています。国内の牛肉消費量は増加していますが輸入品が増えているため、今後の枝肉価格は見通せない状態です。全農ひろしまの水永祐治県本部長は褒賞授与式で「素牛価格の高騰や貿易協定の動向など、畜産農家は厳しい事業環境におかれています。全農ひろしまでは、外的要因に左右されにくい事業構造の構築に取り組み、血統を軸にしたブランド戦略や、新たな飼料体系構築に向けた和牛専用TMRセンターの設置などを通じて、県や関係機関と協力しながら生産基盤拡大を後押しします」と強調しました。