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白ネギの試験輸出の取り組み

2020年05月25日

JA全農ひろしまとJA広島中央は、香港への県産白ネギの試験輸出を始めました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、海外では個別包装した野菜の需要が高まっています。品質の高い県産白ネギで高まるニーズに対応することで、新たな販路拡大につなげます。

 

白ねぎはJA全農インターナショナルを通じて香港へ輸出します。重点品目に掲げ、県域で生産振興、販売促進する白ネギ。県園芸振興協会の調べによると2019年度の共販出荷量は、過去5年前に比べて25%増えています。

 

試験的な取り組みとして、4月下旬に輸出を開始。特定の生産者の白ネギを10ケース(1ケース 4・5キロ)輸出しました。5月25日までに計3回、1回につき10ケースの白ネギ輸出を行いました。7月頃から再び輸出予定で、引き続き販路拡大に向けて取り組みを続けます。

 

広島中央は2020年度、夏ネギの生産を増やし、8月から翌年4月に長期出荷することで、安定供給と生産拡大で生産者の所得向上につなげる狙いです。輸出も新たな販路として期待されています。

 

企画に携わる全農ひろしま園芸課の竹林茂幸さんは「白ネギの輸出は、県内産地として新しい試み。産地、JAとしっかり連携し、継続的に輸出できるように取り組む」と説明。販売など状況を分析し、年間を通したネギの輸出や輸出品目を増やすことで、販売拡大を進めます。

 

また、全農ひろしまは、JA広島市と小松菜の市場出荷専用の包装フィルムと段ボール箱を新たに製作し、出荷規格を整えることで県内外に販路を拡大。他にも、園芸作物の担い手を育成する就農研修農場を手掛けており、3月には、県内2農場目となるアスパラガスの研修を行う「チャレンジファーム広島・上下農場」を開設するなど、各JAと連携を強め、地域に合った品目の生産振興を進めます。