広島県畜産共進会夏季枝肉の部 高岡浩子さんが最優秀賞に輝く
2023年07月28日
JA全農ひろしまは25日、広島中央卸売市場食肉市場(広島市)で第99回県畜産共進会「夏季枝肉の部」を開いた。雌牛11頭、去勢牛14頭、参考2頭、合計27頭の出品から神石高原町の、高岡浩子さんの雌牛「ひめゆり」が最優秀賞に選ばれた。
「ひめゆり」は、父が「福之姫」で母の父が「百合茂」。枝肉重量488.4キロ、ロース芯面積73平方センチメートルで、脂肪交雑(BMS)ナンバー12に格付けされた。雌牛らしいさしのきめ細かさと、上質な肉質が高く評価された。せりでは1キロあたり3,380円で株式会社マスカンが落札した。
全頭平均は枝肉重量513.9キロ、脂肪交雑(BMS)ナンバー10.3、ロース芯の面積78.0平方センチメートルで、1キロ当たりの販売単価は2,238円だった。
最優秀賞に輝いた高岡浩子さんの代理で出席した奥平洋士さんは「義理のお父さんが育てた最後の牛を出品した。毎日のエサやりのタイミングなど工夫した成果が最高の結果になりとても嬉しい」と笑顔で話した。また、「ひめゆり」は、「脂肪の質」を表すMUFA値も71.7と最も高く、最優秀MUFA賞も併せて受賞した。全農ひろしまの安藤重孝県本部長は、「G7広島サミットで広島牛と比婆牛が提供され大きな注目を集めた。広島県及び関係団体と力を合わせ、広島和牛の生産振興に取り組んでいく」と力強く話した。
その他の受賞者は次のとおり。
▷優秀賞2席=株式会社のば牧場▷同3席=株式会社ひば高原田中牧場▷同4席=株式会社久井牧場▷同5席=大鎗賢壮
▷優良賞=表裕壮、金川浩三、今田亮、寺尾正敏、株式会社高田ファーム、森下牧場、もりしげ牧場株式会社、井上和之、有限会社野山牧場
▷最優秀MUFA賞=菅野哲自▷同1席=株式会社松尾牧場、寺尾正敏▷同2席=金川浩三、ひろしま農業協同組合 口和肥育センター
▷記念撮影を行う(左から)JA全農ひろしま安藤県本部長、高岡浩子さん(代理=奥平)、広島県農林水産局大濱局長
▷最優秀賞に輝いた断面