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最優秀に久井牧場 県畜産共進会

2023年12月12日

 JA全農ひろしまは5日、広島中央卸売市場の食肉市場(広島市)で第99回県畜産共進会「冬季枝肉の部」を開いた。雌10頭、去勢15頭、参考3頭、合計28頭が出品され、最優秀賞に三原市の㈱久井牧場の去勢牛「奥9799」が選ばれた。

 「奥9799」は、父が「若百合」母の父が「美国桜」。共進会一の大きさを誇るロース芯面積は111平方センチメートルで、皮下脂肪は1.4センチメートルと無駄がなく、歩留基準値は81.1だった。枝肉重量は579.2㎏、脂肪交雑(BMS)ナンバーは12で、さしが綺麗に入っていることなどが評価された。共進会の後に行われたせりでは1キロあたり3,740円で、㈱マスカンが落札した。

 全体平均は枝肉重量530,5キロ、脂肪交雑(BМS)9.3、ロース芯面積78.5平方センチメートル、1キロあたりの販売売価は2,425円だった。

 ㈱久井牧場の奥村恭兵代表は「餌やりの回数を細かく分け、牛舎を綺麗に保つことでストレスが掛からないように育てた。8年ぶりに最優秀賞に選ばれて嬉しい」と笑顔で話した。

 全農ひろしまの安藤重孝県本部長は「本共進会を通じて、広島和牛の改良成果を確認すると共に、将来の畜産事業の裾野を広げるための取り組みを行うことで、生産基盤の強化に繋げていきたい」と力を込めた。

 

 その他の受賞者は次のとおり。

 ▷優秀賞2席=大鎗賢壮▷同3席=株式会社久井牧場▷同4席=有限会社野山牧場▷同5席=有限会社千代田ファーム

 ▷優良賞=奥明邦利、表裕壮、渡部徹、寺尾正敏、菅野哲自、株式会社藤原牧場、株式会社ひば高原田中牧場、株式会社のば牧場

 ▷最優秀MUFA賞=表裕壮、有限会社千代田ファーム▷同1席=株式会社久井牧場、ひろしま農業協同組合 口和肥育センター▷同2席=井上和之、株式会社ひば高原田中牧場

△記念撮影を行う(左から)広島県農林水産局畜産課宇田参事、㈱久井牧場奥村代表取締役、JA全農ひろしま安藤県本部長の内容を表示

△記念撮影を行う(左から)広島県農林水産局畜産課宇田参事、㈱久井牧場奥村代表取締役、JA全農ひろしま安藤県本部長